◆周辺國が空母を大々的に開発
日本は一言も発することなく、米國の後ろに従うように、ヘリコプター空母を進水させた。萬トンクラスのヘリ空母はこれが3隻目だが、日本は執拗に駆逐艦だと稱している。だが、自衛隊を軍隊と呼ばないのと同様、本質を覆い隠すことはできないと言っていい。日本はさらに4隻目を進水させる計畫だ。歴史的な負擔から、日本はその他の大國と異なり、大規模な護衛艦、航空母艦を公に保有することはできない。だが、日本は一貫してこうした形を変えた方法で、急速に開発しているのだ。日本は近代の海上大國のみならず、かつては米國に次ぐ世界第二の空母大國であり、しかも大規模な空母戦爭に參加したことのあるわずか3カ國のうちの1國である。
同一時期に、インドは空母2隻を自ら建造すると宣言、すでに設計を開始した。インド洋をインドの海と見なす國が、21世紀にさらした軍事的野望は実に信じ難い。一方、ロシアが原子力空母4隻を建造すると宣言した背景は、より明白だ。第1に、ロシアが米國及び西側と新たな冷戦の縁で徘徊していること。第2に、ロシアがすでに北極海の主権を公に宣言したことだ。
◆空母は中國人の軍事トーテム
北京で03年3月に開かれた全國人民代表大會と中國政治協商會議で、ブルー一色の將官である海軍代表がほぼ口をそろえて語ったのが、空母だった。同月20日、梁光烈國防相は浜田靖一防衛相と會談した際、「大國の中で航空母艦のないのは中國だけであり、永遠にないことはない」と明確に指摘。
梁國防相の発言で、長年にわたって中國は空母を保有すべきか否かの論爭にピリオドが打たれた。「中國は航空母艦を保有すべきである」
中國はいつ空母を保有するのか。中國はどのような空母を保有するのか。中國は何隻の空母を保有するのか。中國は空母を保有して何をするのか。こうした後続する問題が、空母ムードを延焼させ続けている。一時期、ネット上で、空母の名を付けたり、寄付すると表明したりした人がいた。
空母はすでに當代中國人の軍事トーテムとなっている、と言っていいだろう。
中國はこの千年來自ら考えてきた大陸國家ではなく、一つの半島、一つの陸海の複合型國家である。中國は陸地面積の半分に相當する海洋を有しており、そこには中國の未來と希望が眠っている!
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年6月7日