米韓が韓國東部海域(日本海)で実施していた大規模な合同軍事演習は28日午後に一旦終了した。両軍は近いうちにまた、軍事演習を繰り返し行うとしている。この軍事圧力に朝鮮は硬軟織り交ぜて柔軟に対抗している。中國新聞社が伝えた。
朝鮮半島情勢が緊張する中、朝鮮の最高指導者?金正日氏は意外にもリラックスした様子で姿を現わした。朝鮮中央通信によると金氏は27日、勲功國家合唱団のコンサートを鑑賞し、朝鮮戦爭を「歴史的勝利」と形容した。コンサートには崔永林首相など高官も同席した。「朝鮮休戦協定」の締結57周年にあたるこの日、朝鮮ではさまざまな記念活動が催された。
朝鮮の金永春人民武力相(國防委員會副委員長)は米韓合同軍事演習の期間中に「日増しに増大する米國の核の脅威を前に、新たな先進的方法で核抑止力をさらに強化する」と表明し、國際社會の注目を集めた。
朝鮮の一挙一動に非常に敏感に反応する韓國では、最近、朝鮮による核実験継続を予測する聲がメディアに一層溢れている。だが韓國軍によると、軍事境界線付近の朝鮮軍に異常な動きは見られないという。
朝鮮は強硬姿勢と同時に、対話に前向きな姿勢も見せ、條件が整えば6カ國協議の再開にはまだ望みがあるとの合図も送っている。樸義春外相も先日ASEANフォーラムに出席した際、6カ國協議の再開について関係國と意思疎通を継続する意向を表明した。
米上院のケリー外交委員長も現地時間27日「朝鮮半島の平和と安定を実現するには、絶えず圧力をかけると同時に、朝鮮側との対話も必要だ」と述べた。ケリー氏の発言は、米國が朝鮮との対立の戦爭による解決を望んでいるわけではないことを示している。
「人民網日本語版」2010年7月30日