アフガニスタン內(nèi)務(wù)省は29日、國內(nèi)の武裝衝突で過去1カ月間に市民229人が死亡、400人以上が負(fù)傷したと発表した。この殘酷な數(shù)字は、悪化の一途をたどる同國の安全情況を物語っており、米軍撤退後のアフガン情勢に不安を抱かせるものだ。

これに先立つ26日、カルザイ大統(tǒng)領(lǐng)は米議員団との面會で、米政府がアフガン撤退のタイムテーブルを示したことを批判し、2011年7月から軍の撤退を開始する計畫は「敵を鼓舞する」と強調(diào)した。米軍上層部も撤退計畫に異議を唱えている。現(xiàn)狀から見ると、殘り10カ月余りという短期間に戦局を転換するというのは、難しくなる一方だ。だがアナリストは、軍撤退は、いわば自由回答形式の質(zhì)問であり、オバマ米大統(tǒng)領(lǐng)には比較的大きな調(diào)整の余地があると指摘する。

■撤退期限にはなお調(diào)整の余地

カルザイ大統(tǒng)領(lǐng)と米軍上層部の異議によって、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)のアフガン戦略が新たな試練を抱えることは間違いない。撤退期限は政治的色彩の濃い決定だ。中間選挙が近づくにつれ、アフガンの戦況や米國のアフガン戦略の実施狀況が、民主黨の選挙戦に影響を與えるようになるのは間違いない。オバマ政権は國內(nèi)の反戦感情とその選挙戦への影響を直視しないわけにいかないが、同時に軍側(cè)の姿勢にも配慮しなければならない。だがこの問題において、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)にはまだ調(diào)整の余地がある。2011年7月は軍撤退の「開始」期限に過ぎず、撤退の規(guī)模や完了時期などは、早くから自由回答形式の質(zhì)問として殘されているからだ。

「人民網(wǎng)日本語版」2010年8月31日