上海萬(wàn)博は閉幕したが、人々はまだこの盛大なイベントの余韻に浸っている。10月31日の閉幕日に中國(guó)の溫家寶総理は30分余りのスピーチで「萬(wàn)博エピソード」を紹介。萬(wàn)博の友情を取り上げ、斬新な語(yǔ)り口でそのフィナーレを飾った。「中國(guó)新聞網(wǎng)」が伝えた。
各國(guó)の來(lái)賓や友人を前に、溫総理は4000字余りのスピーチで數(shù)多くのエピソードを紹介した。溫総理は「人々に『萬(wàn)博おばあさん』と呼ばれる日本のお年寄り、山田外美代さんは4年前に中國(guó)を訪れ、萬(wàn)博を見(jiàn)學(xué)するために、中國(guó)との間を數(shù)年間に18回往復(fù)した。萬(wàn)博開(kāi)幕後は183枚の入場(chǎng)券を購(gòu)入し、毎日會(huì)場(chǎng)に姿を現(xiàn)わした」と述べた。
溫総理はまた、中國(guó)農(nóng)村のお年寄りの感動(dòng)的なエピソードも紹介した。この70代のお年寄りは上海に小さな家を借りて萬(wàn)博見(jiàn)學(xué)者に無(wú)料で宿を提供。自分は小さなソファーで満足して寢ていたという。
溫総理は続けて「最も人目を引いたのは上が緑、下が白のユニフォームを著た8萬(wàn)人余りの萬(wàn)博ボランティアだ。人々からは親しみを込めて『チンゲンサイ』と呼ばれた。このほか、200萬(wàn)人余りの都市ボランティアも街のあちらこちらで活躍した。彼らの輝く笑顔と熱意あるサービスは中國(guó)を知ってもらう本當(dāng)の名刺となった」と述べた。
こうした感動(dòng)的な小さなエピソードに、人々は萬(wàn)博の感動(dòng)的な一幕一幕を思い出した。萬(wàn)博サミットフォーラムという荘重な公式の場(chǎng)で、中國(guó)の指導(dǎo)者が親しみのある國(guó)際的な語(yǔ)り口で、世界と対話する技巧と意図を示したことに、人々は耳目を一新した。
上海萬(wàn)博は世界文明の対話としてあまねく認(rèn)められ、主催側(cè)の中國(guó)はさらにこれを國(guó)際交流の貴重な契機(jī)として見(jiàn)ていた。溫総理は國(guó)際的に広く受け入れられるエピソードで総括のスピーチを行った。コミュニケーションを深める意図があったことは言うまでもない。これはまた、萬(wàn)博理念にある「理解」の精神の実踐でもあった。
アナリストは「近年、中南海上層部は親しみやすく、親善的な政府イメージの形成を非常に重視している。『偽り?大袈裟?空っぽ』式の役人口調(diào)を改めることを公に求め、斬新で生き生きとした口調(diào)や文體も提唱した。今回の溫家寶総理による萬(wàn)博スピーチは中共にとって『役人口調(diào)』を改める新たな試みだったと言える」と指摘する。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2010年11月2日