楊潔チ外交部長(zhǎng)はこのほど人民日?qǐng)?bào)の取材に応じ、2010年に起きた國際情勢(shì)の変化の大きな特徴として次の5つを挙げた。
(1)世界経済は緩やかに回復(fù)しているが、その脆弱性と不均衡性も一層明らかになってきている。世界経済?金融には依然リスクが殘り、保護(hù)主義が激しくなり、開発問題が一層際立っている。各主要経済國は経済成長(zhǎng)パターンや管理パターンの再考?調(diào)整を急ぎ、新たな発展の要衝をめぐる競(jìng)爭(zhēng)や調(diào)整を強(qiáng)化し続けている。
(2)國際パワーバランスは次第に均衡へと向かっている。新興経済國は臺(tái)頭を加速し、段階的前進(jìn)と集団臺(tái)頭の力強(qiáng)い勢(shì)いをつくり、先進(jìn)國との実力差をさらに縮めた。「BRICs」4カ國、「BASIC」4カ國などの強(qiáng)力枠組みを強(qiáng)化し続け、國際的な影響力や発言権を高めた。
(3)世界経済ガバナンスの制度改革が踏み込んで推し進(jìn)められた。発展途上國が比較的対等な立場(chǎng)で世界経済ガバナンスに參與するようになり、國際システムはより公正で合理的な方向へ発展した。G20サミットは危機(jī)対応の枠組みから長(zhǎng)期的な経済ガバナンスの枠組みへの転換過程にあり、その作用と影響力が各國から重視されている。國際通貨基金(IMF)や世界銀行の改革も前向きに進(jìn)展した。
(4)國際安全保障情勢(shì)が一層複雑化した。世界全體の平和への大きな流れはより確かになったが、従來型?非従來型の安全保障問題が交錯(cuò)し、安全保障上の脅威はさらなる多様化、複雑化へと向かっている。アジア地域は全體的に安定しているが、安全保障上の試練が増加し、朝鮮半島情勢(shì)が緊張し、焦點(diǎn)となる問題が時(shí)折激化している。いくつかの國では政局が揺れ、安全保障情勢(shì)に影響を與える要素がさらに複雑化している。
(5)世界的に思想活動(dòng)が活発化している。深いレベルでの金融危機(jī)の影響がさらに顕在化するにつれ、世界的に思想?文化面での再考?交流?調(diào)整が非常に活発化している。各國は次々に新しい理念や主張を打ち出している。異なる文明や発展モデルが學(xué)び合い、交流し、參考にし合う趨勢(shì)がさらに明らかになっている。
楊部長(zhǎng)は「國際情勢(shì)の複雑で深いレベルの変化は、中國にかつてないチャンスと試練をもたらした。中國外交にとって今年は試練の年であり、進(jìn)取の年でもあったと言える」と指摘した。
「人民網(wǎng)日本語版」2010年12月20日