最近、「國連安保理改革の加速」を求める聲が國連內外で再び上がっている。一部の國は安保理改革の「強行軍」を推し進めようとし、今年の國連大會期間に「具體的成果」を上げることさえ要求している。
1945年の國連創設以來、世界は激変したと言っていい。中でも最も重要な変化は発展途上國全體の臺頭だ。國連本部?総會ホール外の廊下には2枚の地図が掲げられている。1945年の國連創設時の世界地図と現在の世界地図だ。2枚を見比べると、この変化が実感できる。1945年の地図には獨立國が青色で、非獨立國が赤色で記されている。アフリカはほぼ真っ赤だ。當時、世界の人口の3分の1が非獨立國で暮らし、國連加盟國は51カ國しかなかった。一方、現在の世界地図は一面青色だ。國連加盟國は192カ國に増えている。このため安保理改革においては、現在の世界政治の構造をより正確に反映させるため、アフリカ諸國を中心に途上國の議席を増やすこと、中小國が交代で安保理に入れるようにすることが確実に必要だ。
1993年の作業部會設置以來、安保理改革には一定の積極的な進展があった。構成國の類別、否決権、地域の議席配分、拡大後の安保理の規模、作業方法および安保理と國連総會の関係という5つの大きな問題を定めたほか、作業部會に代り國連総會非公式本會議での政府間交渉という新たな交渉枠組みを設けた。だがこれらによって安保理改革がより容易になることはなかった。上記の5つの問題について、加盟國間には依然大きな溝が橫たわっている。
例えば安保理構成國の類別について、加盟國は様々な主張をしている。常任理事國と非常任理事國の雙方を増やして新常任理事國にも拒否権を與えるもの、雙方を増やすが新常任理事國に拒否権は與えないもの、非常任理事國のみを増やすもの、第3類の構成國を新設するもの、常任理事國を廃止するもの等々だ。他の4つの問題においても同様に溝や対立が存在する。