ステルス戦闘機F35
米國が開発した最新鋭のステルス戦闘機F35は非常に大きなプロジェクトで、米國および全世界の今後の軍事力のバランスに大きな影響を與える。しかし、このプロジェクトには數々の問題がある。
◆數々の問題を抱えるF35
最初の問題はコストがどんどん上昇していくことだった。當初の計畫では1機4、5千萬ドルだったのが、その後7千萬ドルになり、今では1億ドルを超えるとされている。次に出てきた問題は、開発計畫の遅れだ。すでにこのプロジェクトは5年も引き延ばされている。さらに、多くの性能に技術的な問題或いは基準値に屆かないなどの問題を抱える。米政府によると、製造メーカーは4%の作戦能力の検証しか終えていないという。
これらの問題に加え、最近新たな問題が発覚した。F35の作戦半徑が小さ過ぎて、西太平洋上で中國のミサイルに対抗できない恐れがあるというのだ。そのため米軍はF35の購入資金を空軍の新型爆撃機と海軍の長距離無人航空機にまわす可能性があると米メディアが伝えた。
これはF35プロジェクトにとって最悪の事態といえる。しかも、米軍の軍事力だけでなく、多くの國の將來的な戦闘機の選択と購入に係わってくる。米軍が購入計畫をキャンセルすれば、F35の価格はさらに跳ね上がる。そうなると買えない國が出てくるという悪循環に陥る。F35プロジェクトは今、空前の危機を迎えている。
◆作戦半徑:米國が提示した新たな要求