◆孫文も常にご光來
漢陽樓は留學生の間ですこぶる有名だった。周恩來の前には、孫文も常にご光來。この小さな漢陽樓には、非常に多くの中國の著名人の足跡が殘されている。だが、和田氏はこう言った。「日本の店にはお客さまの秘密を守る伝統があり、周恩來氏などが著名人になった後でも、店主はそれを觸れ回ったりはしませんでした。ですから、漢陽樓はかつて中國人留學生がいつも足を運んだところ、という歴史は、広くは知られていません」。あるメディアが周恩來総理の日記をもとに、この重要な歴史的意義のある料理店を発見。取材した後に、関連する歴史を公開するようになり、店內にも周恩來総理と関連するものが飾られることになった。20年余り前のことだ。
◆料理は中國語で表示
いまの漢陽樓は上海料理を主體にしながら、常に新しい料理を打ち出し、季節野菜もメニューに加えている。普通の中國料理店と違って、メニューには中國語の料理名がぎっしり。先に中國語で、後ろに括弧つきで日本語で表示している。
この中華料理店は確かに豆腐料理が多い。一般的な中華料理店では普通、「マーボー豆腐」しか作らないが、ここにはなんと「家常豆腐」や「上海豆腐」などもある。値段は高いものから、安いものとまちまちで、さまざまな人が食事をするのにふさわしいところだ。中國の観光客がここで食事をする。きっと、特別な親しみを感じることだろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年6月21日