軍事の透明性は統(tǒng)一的な尺度では測りがたい。軍事力の強(qiáng)いいくつかの國にとって、軍事の透明性は戦わずして他國を屈服させる威嚇の利器だ。一方、軍事力の弱い國にとっては、不適切な軍事の透明化は往々にしてその國の安全保障上の弱點(diǎn)をさらすことになる。國によって軍事の透明性の引き受け能力はいくらか異なる。どの國も自國が何かを透明化したからといって、當(dāng)然のように他國にも同じものの透明化を要求すべきではない。
軍事の透明性の前提と基礎(chǔ)は政治的相互信頼だ。政治的相互信頼がなければ、いくら軍事を透明化しても誰も信じない。中國は再三「永遠(yuǎn)に覇権を唱えない」と約束しているが、「國が強(qiáng)くなれば必ず覇権を求める」という「法則」には中國も逆らえない、とあくまでも斷言する者がいる。中國は再三「核兵器の先制使用はしない」と約束しているが、約束は信用できない、どうしてもこの目で中國の軍事力を確かめなければ安心できない、と言い張る者がいる。中國は毎年軍事費(fèi)を公表しているが、中國の軍事費(fèi)は不透明だと非難し、実際の軍事力は政府統(tǒng)計(jì)の數(shù)倍に上るとでたらめを言う者すらいる。ここからわかるのは、軍事の透明性自體は政治的相互信頼を必然的にもたらすものではなく、軍事の透明性は相互信頼を前提にして初めて積極的な意義を持つということだ。
実際、中國の軍事が透明か否かについては、平和を愛する世界の全ての人々が心の中で自ずと適切な判斷を下している。中國の軍事の不透明性に関する様々ないわれなき非難は、実際にはある人々の冷戦思考が災(zāi)いしており、「中國脅威論」を煽り立て、あるいはそれを口実に自國の軍事力拡大を図り、あるいは中國と周辺國との関係を挑発し、中國の平和的発展の外部環(huán)境を破壊することが目的だ。
たとえそうでも、より自信を深め、開放を進(jìn)める中國軍が軍事透明化の歩みを止めることはない。同時(shí)にわれわれは、全ての國々が実際の行動によって軍事的相互信頼を共同で守り、平和で安全な安定した國際環(huán)境の醸成に努力することも希望する。
「人民網(wǎng)日本語版」2011年7月6日