J-15戦闘機は?スホイー27(Su-27)?の機體をベースとし、比較的大きなミサイル搭載スペースを持つが、離陸滑走時の機體重量に厳しい制限があるため、サブ燃料タンクを裝著できず、ミサイル搭載量も極めて少ない。(資料寫真)
ロシアのある軍事関連サイトは8月2日、中國のインターネット上に登場した大連港に停泊中の空母「ワリャーグ」の多くの新しい寫真を掲載した。これは、中國初の空母がまもなく海に出て、試験航行を開始することを示唆しているという。
同サイトによると、最新の寫真から、空母「ワリャーグ」はすでに塗り替えられ、上層部にレーダーと無線設備が裝著され、近接防御火器システムも取り付けられていることがわかる。甲板上にあった仮設事務所や重機などの設備はほぼ撤去された。現在、空母の主動力裝置のテストが行われており、ボイラータービンの起動時に濃い煙が上がっている。ネット掲示板を見ると、試験航行を間近に控えていることに多くの人が興奮している。一方、中國の空母が古い蒸気タービンを採用することに失望する人もいる。
また、空母甲板の斜面に滑り止め加工が施されているのがはっきり見える。これによって、戦闘機と甲板滑走路のかみ合わせをよくすることができる。これらすべての現象は、中國の空母の試験航行が間近に控えていることを示している。
ロシアメディアによると、空母プロジェクトの責任者は中國中央テレビの対談番組の中で、「ワリャーグ」と艦載戦闘機の模型を描いた。また、中國の高官代表団が近ごろ空母を視察したという報道もある。
空母がすでに試験航行の準備に入った可能性が極めて高い。8月に予定している初の試験航行で、研究開発中の戦闘機?J-15?は空母で離著陸訓練を行わないかもしれない。その代わりに、艦載ヘリコプターを空母に載せる可能性が高い。
しかし、中國の高官がヘリコプターに乗り、試験航行中の「ワリャーグ」の甲板に著陸する可能性も十分にある。中國メディアも中國初の空母の試験航行の盛況ぶりを大きく報道するだろう。中國はかつて、空母「ワリャーグ」はJ-20戦闘機、準中距離弾道ミサイル「DF-21D」と同じように、畫期的な軍事裝備として國民の心に永遠に刻まれると表明している。