過去のどの時期よりも急速な中國軍の発展に、米國とアジアの同盟國は懸念を抱いている。だが米國防総省にとってこれは、議會による一層の國防費削減を阻止する助けにもなる。解放軍の発展のスピードは米國の予想を超えているが、國防総省內部は依然、通常戦力は非常に後れていると考えている。中國初の空母「ワリャーク」が7月に試験航行を開始した。中國が他に國産空母2隻を建造中と消息筋は指摘するが、米軍はこの情報は正確でないと考えている。インド紙ヒンドスタン?タイムズの報道を「環球網」が転載した。
ロバート?ウィラード米太平洋艦隊司令官はロイター通信の取材に「中國は國産空母の初期作業を進めているが、『すでにキールが完成』と言うのは時期尚早だ」と指摘。「人々が目にしたことがあり、正確に議論している空母は停泊を続けるワリャークのみだ。改裝されたこの空母はまだ完全な戦闘能力を持たない」と述べた。中國は國連安保理常任理事國の中で最後に空母を保有した國だが、米國防総省は艦載機の有効な配備にはまだ長い時間が必要と見ている。
米國防総省は議會に提出した評価報告で、ブラジル海軍が中國の空母訓練に協力していることを取り上げる一方で、「この分野でのブラジルの能力は限られている上、自國の空母プロジェクトも大量の問題を抱えており、中國の空母発展を後押しする効果は大きくない」と指摘している。ステルス戦闘機「殲20」の発展にも疑問の聲が上がっている。ゲーツ前國防長官が今年1月に訪中した際に殲20の初飛行が行われた。米國防総省は関心を表明したものの、有効な戦闘能力の獲得は2018年まで待たねばならないと見ている。ステルス能力を疑う聲も上がっている。「殲20の試験飛行はステルス設計の採用を証明しただけであり、本當にレーダー探知を回避できるかはなお疑問だ」と消息筋は指摘する。米國防総省の報告書は「中國は殲20の量産方面でも壁に直面している。高性能ジェットエンジンの量産能力の掌握がその1つだ」としている。
「人民網日本語版」2011年10月17日