EU諸國は先日の首脳會議で、歐州債務危機の解決策について重要な枠組み合意にいたった。これについて中國はEUが団結して問題を解決することを歓迎し、引き続き協力を強化する意向を表明した。中國とEUの學者らは29日に北京で開催された國際シンポジウム「中國人の見るEUと歐州」で、危機の時期に良好な協力を行うには、中國?EU雙方が共に偏見を棄て、理性的に互いを見ることが急いで必要だと指摘した。中國新聞網が伝えた。
ユーロ圏の危機対策基金に中國が出資する可能性が高いとの報道について、英ノッティンガム大學現代中國學部學部長で、著名な華人経済學者である姚樹潔氏は「歐州債務危機に際し中國が援助の手を差し伸べることは、雙方の協力を一層強化する千載一遇のチャンスとなる。だがEUには中國の『友好的支援』の真の動機を疑う聲がある。歐州を『拉致』し、完全な市場経済地位の認定を含む多くの問題で、歐州首脳に中國への妥協を迫ろうとしているというのだ」と指摘する。
歐州に存在する対中偏見について、中國社會科學院研究生院の劉艶紅講師は「歐州は中國問題の処理において『規範力』外交戦略の運用に慣れている。つまり観念や規則の輸出によって自らの優位を確立するものだ。だが中國の発展にともない、國際パワーバランスにも変化が生じている。中國?EU関係の現実的な利益判斷に基づき、歐州のこうした外交戦略も適切に調整されるべきだ」と指摘する。