胡錦濤國家主席は12日、米ハワイ州の州都ホノルルでオバマ米大統領と會談した。両首脳は両國関係および世界や地域の共通関心事について率直に、踏み込んで意見交換し、広範な共通認識にいたった。また、両國の協力パートナーシップのたゆまぬ前進のため共に努力する意向を表明した。
胡主席は「中米関係の発展は新たな正念場を迎えている。雙方は戦略的?長期的視點を堅持し、両國間、地域、グローバルの各レベルの協力が確かな成果をより多く上げるよう促し、來年以降の両國関係の落ち著いた発展を確保すべきだ」として、両國が(1)相互尊重?相互信頼の協力パートナー(2)互恵?ウィンウィンの協力パートナー(3)共に困難を乗り越える協力パートナー----となる必要性を指摘した。
胡主席は「中國の為替政策は責任あるものであり、市場の需給を基盤に、通貨バスケットを參考に調節を行う、管理フロート制の確立を目指している。中國は人民元為替制度改革を引き続き著実に進めていく。だが貿易赤字や失業といった米國の構造的問題は人民元相場が原因ではない。たとえ人民元が大幅に上昇しても、米國の直面する問題は解決しえない。米國はできるだけ早く具體的措置を講じて対中ハイテク製品輸出規制を緩和するとともに、中國企業の対米投資に便宜を図るべきだ」と指摘した。
さらに「世界や地域の問題における協調?協力は中米協力パートナーシップの重要な柱だ。アジア太平洋を中米協調?協力の重點とすべきだ。中國はアジア太平洋地域における米國の正當な権益を尊重し、アジア太平洋における米國の建設的役割を歓迎する。米側もアジア太平洋における中國の正當な権益を尊重してもらいたい。互いの利益上の関心をうまく処理し、アジア太平洋地域の平和?相互信頼?協力を共に促すことを希望する」と表明した。
オバマ大統領は「今年1月の胡主席の公式訪米は大変な成功を収めた。その後、米中関係は安定を保ち、さらなる発展も遂げている。米中協力の強化は両國、アジア太平洋地域、全世界のいずれにとっても極めて重要だ。米國は引き続き建設的方法で相互尊重、互恵?ウィンウィンの米中協力パートナーシップの構築に取り組んでいく。強大で、成功し、繁栄する、安定した中國が國際問題で一層の役割を発揮することを歓迎する。アジア太平洋地域における中國の正當な利益を尊重する。米國は中國の主権を尊重し、臺灣海峽両岸関係の持続的進展を歓迎し、両岸関係の安定維持と和解を支持する。引き続き中米間の3つの共同聲明に基づき『1つの中國』政策を遂行していく。米國は『臺灣獨立』を支持しない」と表明した。
オバマ大統領はまた「米國は両國の経済?貿易関係の発展に向けた中國側の重要な努力を重視している。米中経済?貿易協力は日増しに深化し、相互貿易額と相互投資は過去最高を記録し、両國は世界経済の成長促進においてますます重要な役割を発揮するようになっている。中國側と緊密な協議を継続し、他の國々と共に、世界経済の直面する困難を共に克服し、力強く、持続可能かつバランスのとれた世界経済の成長を促していきたい」と述べた。
両首脳は朝鮮半島情勢やイラン問題についても意見交換した。
「人民網日本語版」2011年11月14日