中國の劉振民外交部部長助理は15日、中國の対外貿易関係は全方位のもので、「環太平洋経済連攜協定(TPP)」を含め、アジア太平洋地域の経済融合?共同繁栄に有益ないかなる協力の呼びかけに対しても常にオープンな姿勢をとっていると強調した。
同日開かれた溫家寶総理の17日から21日までの東アジア首脳會議出席とブルネイ訪問に関する內外ブリーフィングで劉部長助理は次のように述べた。
▽TPP交渉は東アジア協力の仕組みとは別の協議プロセスで、従って東アジアサミットで特に議題として取り上げることはない。TPP交渉の進展は東アジアの協力に現在、さまざまなプロセス、仕組みが共存していることを示している。
▽アジア太平洋経済協力會議(APEC)があり、東アジアサミットがあり、交渉中のTPPがある。さまざまな仕組みが共存し、互いに補い合い、影響し合い、東アジア協力に共に貢獻することを希望する。
▽(中國と東南アジア諸國連合=ASEAN=との貿易関係発展がTPPの影響力と均衡あるいは相殺しないかとの質問に)それは仮定の問題だ。われわれはアジア太平洋地域の経済融合?共同繁栄に有益ないかなる協力の呼びかけに対しても常にオープンな姿勢をとっている。
▽中國の対外貿易関係は全方位のもので、米國、歐州連合(EU)、ASEANがトップ3の貿易パートナーである。中國とASEANの貿易は無論、地理的優位性があり、自由貿易圏の設置は雙方の貿易発展に大きな便宜をもたらしているが、中米貿易も良好に発展を続けている。
同電はTPPについて次のように伝えた。
▽TPP交渉は當初、チリ、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイの環太平洋4カ國で2005年6月に始まった。発起國の経済総量が比較的小さく、當初はあまり注目されなかった。09年末に米國が交渉參加を宣言してから、この多國間貿易交渉は各國から注目されるようになった。現在、この5カ國のほか、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアが參加している。
▽APECハワイ會議の期間、米國は同會議の枠組みの外でTPP交渉を積極的に進めた。これについてアナリストは、米國がTPPの発展と拡大を積極的にはかる目的は、アジア太平洋地域での主導権を強め、新たな國際的貿易ルールを定め、同時に輸出を促進し、低迷する國內の雇用市場を救うことにあると指摘している。
?新華網日本語?より 2011年11月16日