米國が中國を封じ込めようとするのは、アジアで中國が米國を上回る強國になることを阻止するためだ。米國は東では日韓に軍を駐留し、朝鮮問題を利用して中國を牽制。南東では、臺灣問題を利用して中國を牽制。南中國海では中國と領土紛爭を抱える國と絡み合って挑発を続けている。さらに南では、オーストラリアを「第二列島線」の重點としている。
米國は中央アジア諸國やアフガニスタンへの軍の長期駐留により、中央アジアにおける中國の影響力拡大を防ぐとともに、中國西部に対する安全保障上の圧力を形成することができる。米國の「新シルクロード構想」が実現した場合、中央アジアと南アジアにおける中國の安全保障情勢は一層厳しくなる。
中國は地政學戦略を見直すべきだ。例えば、中國は米軍とNATO軍がアフガニスタンから撤退した後、戦爭に蹂躙され続けてきたこの隣國と戦略的パートナーシップを構築する意向を明確に示すべきだ。同時に、ワハーン回廊を開放し、アフガニスタンとの経済?貿易協力をカシュガル経済大特區に組み入れることを検討する。また、アフガニスタン、パキスタンと3國戦略協定を締結し、パミール地域3國グループを結成する。長期的には、中國はアフガニスタン、パキスタン、イラン、インド、中國の5カ國による対話枠組みと経済協力組織の構築を提唱し、歴史上のシルクロードを真に復興すべきだ。
「人民網日本語版」2011年11月30日