中國ソフトウェア評価センターはこのほど、2002年から毎年実施している「中國政府ウェブサイトパフォーマンス評価」の最新結果を発表した。政府ウェブサイトの情報とサービスへのユーザーの不満足率は83.75％に達した。専門家はウェブサイトを開設しても放置、または適切に管理しない問題の解決に一層力を入れる必要があると提言している。

「全體的水準は多少向上したが、一部政府ウェブサイトは依然としてサービスリソースの欠乏、深みに欠ける、速やかに更新されないなどの問題を抱える」。中國電子情報産業発展研究院の盧山副院長は政府ウェブサイト開設後の問題として▽満足のいく管理が行われていない▽長い間更新されていない▽民衆の訴えに対する返答が「拝見しました」だけ▽期限を過ぎても返答しない----などを挙げた上で「責任感に欠け、管理をなおざりにしている以上、ハッカー事件や失言問題が生じるのも理解できる」と指摘した。

「管理面から見ると、政府ウェブサイトに問題が生じる大きな原因は、開設しても放置、または適切に管理しないことにある」。中國ソフトウェア評価センター電子政務発展研究センターの王理達研究員は「一部政府機関はウェブサイトの運営?管理を余計な負擔と考え、ネット上での職務意識が強くない。政府ウェブサイトを飾り物としか捉えないから、政府のイメージや信頼を損なう事件が生じる」と指摘する。

政府ウェブサイトの今後の構築過程における重要な課題として▽情報センターから多部門連動への役割の移行▽管理部門と技術支援部門の調整の実現----が指摘されている。

「人民網日本語版」2011年12月5日