タイムズ?オブ?インディア紙(2日付)によると、インド初の國産原潛「アハリント」は2月に試験航行を行う。これはインドにとって「三位一體」の戦略核攻撃力構築における重大な進展を意味する。戦略原潛アハリントは排水量6000トンで、潛水艦発射型弾道ミサイルK-15(射程750キロ)12基を搭載。將來は射程3500キロのK-4を搭載する計畫だ。いずれも核弾頭を搭載できるミサイルだ。
中國軍事科學院世界軍事研究部の杜文龍氏は、原潛の國産化はインドの海上配備型核戦力の強化を意味すると指摘する。インドはロシアから貸與された原潛で実際に訓練も行っている。現在インドの海空攻撃能力は比較的弱い。インドの長距離ミサイル「アグニ4」は発射実験成功後、射程を大幅に伸ばすことができる。今回のアリハントの試験航行が成功すれば、潛水艦発射型弾道ミサイルと共に核攻撃の中核となり、「三位一體」の核攻撃力の構築を図ることができる。
海上配備型核戦力は世界が注目する焦點の1つだ。英國とフランスは基本的に海軍が中心だ。海上配備型核戦力は、その攻撃能力の高さから、戦略攻撃システム內での重要性を増している。インドは原潛の試験航行によって確かに軍事力を大幅に強化できるが、依然「舊三位一體」の伝統的システム內の発展に止まり、次世代システムでの能力は立ち後れている。
だが今回の行動は地域核戦力の均衡を打ち破るものであり、パキスタンなど原潛を持たない國に対してインドは明らかな優位に立つ。インドはインド洋において存在感ある大國となることをずっと望んできた。今後原潛やミサイルの増加に伴い発言力を高めることは確実で、國際問題における姿勢もより強硬になることが考えられる。
「人民網日本語版」2012年1月5日