今回の內閣改造では、17人の閣僚のうちの5人が交代した。改造は中程度のものだが、內容はかなり現実的なものになっており、野田氏が「安全運転」から「坂道発進」にギアチェンジしたことを示すものだ。
1、防衛相と消費者行政擔當相の交代は「マイナスの要因を減らす」ことができる。野黨の批判を封じることができるばかりでなく、実質的な「交代」と內閣改造を同時に進めることによって、この2人と野田氏自身の面子を保つこともできる。
2、岡田克也前幹事長の副首相兼社會保障?稅一體改革相としての入閣は、一體改革の推進に「力を注入」するためのものだ。日本の政界では、岡田氏は「原理主義者」と呼ばれており、目標が決まれば、絶対に後退しないし、妥協もしない。この姿勢は消費増稅問題における野田氏の立場と一致する。
「マイナスの要因」を減らし、一體改革を推進する「力も注入」したが、改造を行った「野田號」が「坂道発進」に円滑にギアチェンジできるかどうかは、政策と民意の間の大きな溝を埋めることができるか否かにかかっている。この溝を埋めることができなければ、內閣を改造したとしても安定した「運転」はできない。
(新華網日本語)2012年1月14日