サウジアラビア訪問を終えた中國國務院の溫家寶総理は現地時間1月16日午前、アラブ首長國連邦(UAE)の首都アブダビに到著し、UAE公式訪問を開始した。
中國國務院の溫家寶総理は19日、ペルシャ灣岸3カ國の訪問を終えた。中國國際問題研究基金會中東問題研究センター主任、中國人民外交學會前副會長で、在UAE?ヨルダン中國大使を務めたことのある劉寶萊氏は、溫総理の今回の訪問について、「戦略的意味はエネルギー協力の範囲を遙かに超えている。強い反響があっただけでなく、確実な成果も殘し、訪問が2012年の中國経済を後押しすることが期待できる」と述べた。
また劉氏によると、中國とペルシャ灣岸諸國の間には以前から良好な協力関係が築かれている。溫総理が総理就任後にペルシャ灣岸3カ國を訪問したのは今回が初めてで、重要な戦略的意味がある。訪問は中國と灣岸諸國の全面的な協力を強化し、協力分野を拡大し、協力余地を開拓した。
溫総理の訪問期間中、中國はサウジアラビア、UAEと10項目以上の提攜契約を結んだ。中でも、経済貿易協力に関する契約額は1000億元に上る。劉氏は、「これは中國と灣岸諸國が互いを必要とし、相互補完性が強いことを示している。提攜協力は雙方の互恵?ウィンウィンの結果で、共同利益に合致する」と話した。
2011年の中國と灣岸諸國の貿易額は約1000億ドルだった。劉氏は、雙方が幅広い提攜を実現したのは、灣岸諸國の政局が安定していたためだと見ている。灣岸諸國はエネルギー、労働、科學技術、農業の環境が良好な市場でもあり、雙方の協力には非常に大きな潛在力がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年1月20日