外交部の洪磊報道官は28日の定例記者會見で、いわゆる「脫北者」の問題について、韓國側に冷靜な対応を求め、効果的な意思疎通と協力を通じて不一致點に対処し、実際の行動によって中韓関係の大局を守るよう訴えた。
洪報道官は「中國側の把握したところでは、不法入國した朝鮮人の一部は繰り返し送還されており、10數回に及ぶ者もいる。彼らの不法入國は主に経済目的で、難民と認定する十分な根拠はない」と指摘。「中國の法律の尊厳は當然尊重され、守られるべきであることを重ねて表明したい。不法入國、組織的密入國などの犯罪行為はどの國でも認められない」と述べた。
また「韓國の一部メディアのいわゆる『脫北者』に関する大げさな報道は感情的、政治的な傾向を帯びており、事実と一致せず、問題解決にもマイナスだ。中國は引き続き國內法、國際法、人道主義の原則に基づき、問題を適切に処理していく」と表明。
「中韓は多くの分野で重要な協力パートナーであり、新たな情勢の下で雙方が共同で向き合うべき試練や問題も多い。この當面の問題に対して、韓國側が冷靜に対処し、効果的な意思疎通と協力を通じて不一致點に対処し、実際の行動によって中韓関係の大局を守ることを希望する」と述べた。
「人民網日本語版」2012年2月29日