近年は東南アジアへの投資に力を入れている。その戦略目的は中國と競爭するためで、同地域で影響力を増す中國をけん制することにある。日本はメコン川流域國に対する過去最大規模の政府開発援助(ODA)と 債務免除を発表。これについて、経済的要素は日本とメコン川流域國の協力推進の一面で、地域の大國への防備と対応という政治的な一面もあるとの聲もある。
さらに日本政府の長期援助により、インドネシアは62%の水力発電、フィリピンは50%の道路、カンボジアは70%以上の港を整備した。タイの自動車産業への日本企業による投資は全體の80%を占めている。
日本の視線は中國を取り囲む東南アジアの第1列島線だけでなく、第1列島線と第2列島線の間にある「沖ノ鳥」という人工巖に戦略的くさびを打つことにも向けられている。実際沖ノ鳥礁(日本名?沖ノ鳥島)はわずか5平方メートルしかなく、居住條件をまったく満たしていない。日本側が主張する大陸棚延長は不合理な上、國際法にもあてはまらない。たとえ國連の大陸棚限界委員會が日本の申請を卻下したとしても、日本は簡単に手を引かないだろう。この巖を利用して、すきに乗じていかに「大陸棚」と「排他的経済水域(EEZ)」を奪うかに頭をしぼり続けるだろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年5月25日