外交部の劉為民報道官は6日の定例記者會見で「中國側公務船は、フィリピン側公務船が3日に黃巖島(フィリピン名、スカボロー礁)の礁湖から撤退した後に、5日に整理作業を終えて現場を離れたのであり、フィリピン側と合意して同時撤退したのでは決してない」と述べた。
----中國とフィリピンが黃巖島の礁湖から艦船を同時撤退したのは雙方の合意に基づくものとの報道があるが、これは事実か。
黃巖島は係爭のない中國領土だ。4月10日にフィリピンの軍艦が中國の漁民を襲撃?妨害して黃巖島事件を引き起こして以來、中國側は外交ルートで厳正な申し入れを行うと同時に、政府公務船を派遣して現場で監視?管理を行い、フィリピン側を促して大部分の船舶を撤退させたが、なおフィリピンの公務船1隻が礁湖內に留まっていた。中國側は外交的話し合いによる事態の解決を堅持するとともに、フィリピン側に數多くの働きかけを行い、同船は3日に礁湖內から撤退した。中國側の権益を損なう挑発行為が再び起きないことを希望する。
黃巖島の礁湖內は生態環境が脆弱で、中國側が大型船舶の活動を許可することは少ない。5月30日に中國側は現場の必要性に基づき、公務船2隻を礁湖內に派遣。フィリピン側公務船が撤退した後、整理作業を行い、任務完了後の6月5日に現場を離れた。現在、礁湖內での中國側漁船の通常の生産活動は妨害を受けていない。中國側公務船は引き続き黃巖島海域で中國の漁船と漁民のための管理と業務を行う。これと同時に、いかにして黃巖島事件を適切に処理し、両國関係を改善するかについて、フィリピン側と意思疎通を継続する。
「人民網日本語版」2012年6月7日