中國の習近平國家主席は23日、モスクワ國際関係大學で講演「時代の前進の潮流に順応して世界の平和と発展を促進」を行った。習主席は講演で「人類はすでに1つの『地球村』に住んでいる。同じ1つの船の上で、どんどん互いを包含し合う運命共同體となっている。國際情勢の巨大な変化と世界は同じ舟という現実を前に、中國は協力共栄を柱とする新しいタイプの國際関係を確立し、國と國が心を合わせて協力し、調和ある付き合いをし、共に発展することを主張する」と指摘した。(文:慕永鵬?本紙特約論説員、國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
第18回黨大會後、中國の新しい政府の最高指導者が初めて國際的な場で中國の外交政策?主張を集中的に明らかにした。習主席が打ち出した協力共栄を柱とする新しいタイプの國際関係の確立は、世界の相互依存という発展の大勢、協力共栄という時代の潮流、國際関係の民主化という歴史的プロセスに沿ったものであり、世界の平和?発展?協力?共栄の推進に盡力するという中國政府の積極的で責任ある大國のイメージを示した。
西側諸國は長年來「勝つか負けるか」の「ゼロサム」思考を固守し、新興勢力の臺頭に対して抵抗さらには恐れさえ覚え、彼らのゲームのルールを改変し、彼らの「パイ」を奪うものとして新興國を見てきた。だがグローバル化と情報化の踏み込んだ発展に伴い、こうした考えは現実の中でどんどん通用しなくなっている。
現代世界では各國の利益の融合が日増しに深化している。世界金融危機以降の情勢の推移は、協力共栄がグローバルな重大な危機や試練に対処するために必須であることをはっきりと示している。協力共栄を柱とする新しいタイプの國際関係を確立し、國際社會の公平と正義を実現し、一部の國が一方的に利益の最大化を図ることを防いでのみ、各國の利益を根本的にしっかりと守り、世界の平和?安定?発展を確保することができるのだ。