李克強総理の招待で、ロシアのメドベージェフ首相、インドのシン首相、モンゴルのアルタンホヤグ首相が22日からそれぞれ中國を公式訪問する。中國の3つの隣國の首脳が、同じ日から中國を訪問する。このように密集した2國間訪問は中國外交の歴史において実に異例だ。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
ロシア、インド、モンゴルは共に中國と非常に長い國境を接する。3國首相の訪中はいずれも経済が焦點となる。3國首相の一斉訪中は時期的には外交日程調整の結果に過ぎないし、3國首脳がそろって參加する活動もない。だが偶然の一致の背後には必然がある。
第1に、中國の周辺外交の延長継続と加速を反映している。「隣近所が良いのは、値のつけようもない寶物」。中國の周辺環境には近年、複雑な要素が多少増えた。こうした背景の下、中國新指導部は周辺外交に新局面を切り開くことに著眼し、引き続き「周辺が最重要」を周辺外交の座右の銘とし、「近隣國と親しくし、近隣國をパートナーとする」方針と「善隣、近隣國の経済成長の促進、近隣関係の安定」政策を堅持し、一段と積極的に周辺環境を構築している。外交活動の足跡を見ると、習近平國家主席と李総理は初の訪問國に、いずれも周辺國を選んだ。習主席の今年の外交活動の仕上げも周辺地域である東南アジアだ。今回は中國新指導部発足後初の中露首相會談が行われる。中印両國首相による年內相互訪問は1954年以來だし、モンゴル新首相の訪中も初だ。3國首相の中國訪問は雙方の戦略的パートナーシップに重要な影響をもたらす。