外交部(外務省)ウェブサイトによると、中國の全人代常務委員會は27日、9月3日を中國人民抗日戦爭(日本の呼稱?日中戦爭)勝利記念日、12月13日を南京大虐殺犠牲者國家追悼日と定める決定を採択した。現在の情勢の下で全人代常務委員會が両決定を採択したことには、重要な歴史的、現実的意義がある。
中國人民抗日戦爭は中國人民が日本帝國主義の侵略に抵抗した正義の戦爭であり、世界反ファシズム戦爭の重要な構成部分だ。第2次大戦の東方の主戦場である抗日戦爭の勝利は中國の民族獨立と人民解放、新中國樹立の重要な基礎を固めただけでなく、反ファシズム戦爭の勝利を奪取し、世界平和を勝ち取る世界各國の人々の偉大な事業に重大な貢獻を果たした。中國人民はこのために多大な民族的犠牲を払った。1949年の中華人民共和國成立後間もなく、中國政府は毎年9月3日を「抗日戦爭勝利記念日」と定めた。今回全人代常務委員會による決定の形で抗日戦爭勝利記念日を定めたのは、より良く歴史を銘記し、抗日戦爭で勇敢に身を捧げた烈士と抗日戦爭の勝利に貢獻した全ての人々を偲び、斷固として國家の主権と領土の完全性を守り、第2次大戦の勝利の成果と國際秩序を守る中國人民の揺るぎない立場をはっきりと示すためである。
1937年12月13日、中國侵略日本軍は南京でこの世のものとは思われぬほど殘虐な南京大虐殺を引き起こし、30萬人以上の中國人をむごたらしく殺戮した。南京大虐殺は人類文明史上最も人間性を喪失した、良知をなくした殘虐な犯罪行為の1つだ。この虐殺事件については、揺るぎない証拠があり、とうに歴史的結論と法的定論が出ている。南京大虐殺犠牲者國家追悼日の制定は、南京大虐殺の犠牲者および日本帝國主義の中國侵略戦爭期間に日本の侵略者にむごたらしく殺戮された全ての中國人に哀悼の意を捧げ、日本の侵略者の戦爭犯罪を暴き、侵略戦爭が中國と世界の人々にもたらした深刻な災禍を銘記するとともに、侵略戦爭に反対し、人類の尊厳を守り、世界平和を守る中國人民の揺るぎない立場をはっきりと示すためである。
中日は互いに重要な隣國だ。中國政府は一貫して中日関係の発展を重視し、中日間の4つの政治文書を基礎に日本と健全で安定した関係を発展させることを主張している。長年にわたり日本國內には、侵略の歴史についての確定評価を覆すことを企て、第2次大戦のA級戦犯に加擔し、日本軍國主義に対する國際社會の正義の審判への挑戦、第2次大戦の結果と戦後國際秩序への挑戦を企てる勢力が常にいるということを指摘しておかなければならない。中國と世界の人々はこれを斷じて許さない。前事を忘れず、後事の師とする。われわれが歴史の銘記を強調するのは、歴史を鑑として未來に向かい、歴史の悲劇が繰り返されないようにするためである。われわれは日本の指導者に対して、歴史、人々、未來に対して高度に責任を負う姿勢で、歴史をしっかりと直視し、反省し、過ちを正し、根本的に改めるよう促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年2月28日