外交部の王毅部長は18日、國內(nèi)外メディアに向けたブリーフィングで、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀(jì)海上シルクロード)の國際協(xié)力サミットフォーラムにはすでに、28カ國の元首と政府首脳の出席が決まっていると語った。參加者のリストには、「一帯一路」の沿線國とこれまでも考えられていたユーラシア大陸の諸國の指導(dǎo)者のほか、フィジーのバイニマラマ首相の名前もあり、人々の好奇心を刺激した。南太平洋の小さな島國であるフィジーがなぜ招待されて參加することとなったのか。
フィジー首脳の參加は、「一帯一路」の協(xié)力範(fàn)囲が南太平洋の島國をもカバーしたということを意味している。これは「『一帯一路』ビジョンと行動」での21世紀(jì)海上シルクロードの南太平洋方向への発展の具體的な體現(xiàn)となる。
太平洋上の中小の島嶼はほとんどが、赤道以南の南太平洋に位置している。いくつかの島國は赤道以北にあるが、政治?地理的には、これらの島國はまとめて南太平洋諸國と呼び習(xí)わされている。これらの島國は、地理?経済?政治など各分野で獨自の重要性を備えている。中國と南太平洋諸國との「一帯一路」共同建設(shè)が必要であるのはそのためだ。
経済的には、南太平洋諸國は資源が豊富で、潛在的な開発利用価値は大きい。例えばフィジーには、豊富な林業(yè)?漁業(yè)?鉱産資源がある。森林面積は95萬6千ヘクタールに達(dá)し、そのうち25萬ヘクタール近くは伐採価値が極めて高く、優(yōu)れたマホガニーとマツを産出する。同時に海洋経済の潛在性も高く、漁業(yè)資源が豊富である。フィジーはさらに著名な海外リゾートでもある。2015年に迎えた外國人観光客は延べ75萬5千人で、そのうち中國人観光客は延べ4萬人を占め、増加傾向にある。
南太平洋諸國はさらに重要な価値を持っている。國は小さく國民も少ないが、多くの票數(shù)を持っており、國際問題やグローバル?ガバナンスにおいて無視できない力となっているということだ。「一國一票」制度を取る國連で、南太平洋諸國は12加盟國を占めており、往々にして集団を形成し、十分に大きな聲を発することに成功している。世界の環(huán)境ガバナンスの面では、南太平洋諸國は、海洋環(huán)境変化の問題で第一線におり、大きな発言権を持っている。地域ガバナンスの面では、南太平洋地域は、世界の國々が幅広く參加する「太平洋諸島フォーラム」のメカニズムを形成しており、中國はオブザーバーとして參加している。中國を含む大國はいずれも、太平洋諸島フォーラムと二者間対話メカニズムを構(gòu)築している。
南太平洋諸國の多くは極小國家である。だが中國一貫して、國の大きさや人口の多さを問わず、一律で平等であると主張して來た。各國や國際組織、地域組織はいずれも、「一帯一路」構(gòu)想に応え、共同建設(shè)の成果をより広範(fàn)な地域へと広げることができる。このため南太平洋諸國の「一帯一路」建設(shè)への參加はまさに、平等や包摂という理念を體現(xiàn)したものとなる。
南太平洋諸國とともに全面的?調(diào)和的?持続可能な発展をいかに実現(xiàn)するかは今後、「一帯一路」の南太平洋方向での建設(shè)のカギとなり、関係各國の共同の使命となる。これが「一帯一路」サミットフォーラムへのフィジーの參加が発しているシグナルと言える。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2017年4月20日