新中國成立70周年に迎えるとともに、來年の全面的な小康(ややゆとりのある)社會の建設(shè)にもさらに一歩近づいている。14億人という世界最大の人口規(guī)模を持つ中國が、2020年に全面的な小康を?qū)g現(xiàn)することはほぼ間違いない。中國のGDPと1人平均所得は2010?20年の10年間でさらに倍増する。さらに社會政策の最低ラインを支える最も代表的かつ重要な事業(yè)は、第13次五カ年計畫期間（2016?20年）の開始當(dāng)初に農(nóng)村地區(qū)に殘されていた7000萬人の貧困人口を、正確な貧困支援の貫徹により貧困から脫卻させることだ。

　それでは14億人の全面的な小康とは、何を意味するのだろうか。

　（一）これは中華民族の偉大なる復(fù)興の現(xiàn)代化戦略を意味する、「3ステップ」の3歩目の実現(xiàn)に向けた重要な中間の節(jié)目だ。改革開放當(dāng)初、鄧小平は70年を見據(jù)え「3ステップ」の戦略計畫を打ち出した。「経済規(guī)模を2倍にする」の1、2歩目が前倒しで実現(xiàn)された後、黨中央指導(dǎo)部は半世紀(jì)を跨ぐ3歩目の戦略的ステップに目をつけ、2020年に全面的な小康を?qū)g現(xiàn)するという節(jié)目となる目標(biāo)を明らかにした。これは2000年の初歩的な小康を引き継ぎ、第19回黨大會がさらに描き上げた「新たな2ステップ」とつながる。これはつまり、2035年に社會主義現(xiàn)代化をほぼ実現(xiàn)し、今世紀(jì)中頃に現(xiàn)代化強(qiáng)國を建設(shè)するということだ。中華民族は「中國の夢」の現(xiàn)代化の「新長征」を?qū)g現(xiàn)し、全面的な小康から今後につながる新たな一里塚を築かなければならない。

　（二）これは中國が世界の貧困削減事業(yè)と全人類の物質(zhì)文明の向上に向け、比類なき貢獻(xiàn)を成し遂げたことを意味する。中國は世界一の人口大國で、歴史などの原因により過去長期に渡り貧困人口大國だった。新中國は成立後、経済的にも文化的にも立ち遅れた狀態(tài)から、國の産業(yè)化と経済発展に取り組む中で、貧困削減を常に重大目標(biāo)とした。改革開放から40年に渡る生産力の開放と國民の生活水準(zhǔn)の向上に伴い、我々はついに貧困人口の脫貧困実現(xiàn)という歴史の新たな境地にたどり著いた。

　世界的に見ると、世界の極度の貧困（世銀基準(zhǔn)）に占める割合がトップ3の地域?國は、サハラ以南アフリカ、インド、中國だった。ところがこの30數(shù)年に渡り、前2者の割合がやや上がるなか、中國の割合が1981年の43％から10％以下へと大きく下がった。中國の貧困削減事業(yè)の貢獻(xiàn)は世界から注目されており、國內(nèi)の世銀基準(zhǔn)の貧困ライン以下の人口をさらに削減する見通しだ。過去數(shù)十年の世界の貧困削減に最大の貢獻(xiàn)を成し遂げたのは中國に他ならない。

　（三）これは中國が現(xiàn)在、世界最大の発展途上國として、新たなスタートラインから「中所得國の罠」を乗り越え、今後10年前後の間に歴史的な試練を乗り越え高所得経済體に成長することを意味する。全面的な小康の実現(xiàn)に伴い、中國人の平均的な年収が1萬ドル弱に達(dá)しようとしている。これは世銀基準(zhǔn)の中所得國の「上の上」に位置する。中國の中産階級はすでに約4億人に達(dá)している。ところが過去半世紀(jì)に渡る世界的な統(tǒng)計の現(xiàn)象に基づき、「中所得國の罠」により次の歴史的な試練を懸念する聲もある。すなわち中所得に達(dá)した経済體の圧倒的多數(shù)が、引き続き高所得経済體に向け成長することが不可能だというのだ。

　ところが中國の近年の発展を見ると、超高速成長に別れを告げ「新常態(tài)」が訪れてはいるが、今後10年間も5?6％の中高速の所得増を維持できる。この「中高速」とは世界の多くの経済體にとって、依然として「高速」を意味する。中米経済貿(mào)易摩擦のエスカレートなどの不確実な要素があるが、改革開放により引き続き生産力を引き出す確実性を把握し、中國の産業(yè)化?都市化の巨大な発展空間が支える発展の底力を形成すれば、あと十年もすれば願い通り高所得國の地位を占めることができるだろう。