習近平國家主席が近くブラジルで開催される「BRICSサミット」に出席する。BRICS協力が11年目に入るにあたり、習主席は再び中國側の「BRICSに関する主張」を明らかにし、5か國による「革新的未來」の構築に助力する。中國新聞社が伝えた。
「革新的未來のための経済成長」をテーマとする第11回BRICS首脳會議が13、14両日にブラジルの首都ブラジリアで開催され、習主席が同國のボルソナーロ大統領の招待を受けて出席する。
習主席はBRICSビジネスフォーラムの閉幕式、首脳間の非公開會議及び公開會議、BRICS首脳とBRICSビジネス理事會及び新開発銀行との対話など一連の行事に出席し、重要談話を発表する。會議は首脳宣言を発表する。習主席は他の出席國首脳とも二國間會談を行い、二國間関係やBRICS協力などの問題について意見交換する。
「イノベーションは一貫してBRICS協力のキーワードの1つであり、BRICSが過去10數年間の経済発展で焦點を合わせてきた主軸でもある」。中國現代國際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英研究員は「今回の會議のテーマは再び経済協力と革新的な発展を強調した。これは前回の南アフリカサミットの第4次産業革命というテーマに呼応するものであり、現在BRICS各國の発展にとって現実的に必要なことでもある」と指摘。
內部制度を見ると、BRICS協力の発展も革新が続いている。例えば2017年に中國が廈門(アモイ)で開催したBRICS首脳會議は、BRICS協力の伝統的な経済?政治の「デュアル?トラック?アプローチ」から経済?政治?人的及び文化的の「三輪駆動」への転換を実現した。同時に、「BRICSプラス」という協力モデルも革新的に打ち出して、BRICS協力の國際的影響力をさらに高めた。
今やBRICSの影響力は5か國の範疇を超え、世界経済の成長を促進し、グローバル?ガバナンスを完全なものにし、國際関係の民主化を促進する建設的なパワーとなっている。統計では、2018年に5か國は経済規模で世界全體の23.52%、貿易額で世界全體の16.28%を占めている。
専門家も、現在の國際情勢の下、BRICSは今回のブラジルサミットにおいて、多國間主義を共に守るという「BRICSの聲」を再び上げると考える。
陳氏は「世界全體の投資と貿易が明らかに減速する中、近年BRICSの発展は少なからず試練に直面している。だがそうであればなおさらに、多國間主義を守るという聲を上げ、開放とイノベーションの中で新興経済の成長推進力を共に探る必要がある」と指摘する。
すでに中國側はこれに期待を表明している。中國の馬朝旭外交副部長(外務次官)は今回の外遊についてのブリーフィングで、中國側が會議に成果を期待している事として、多國間主義を共同で維持し、グローバル?ガバナンスを整備?強化すること、新たな産業革命の潮流に順応し、5か國経済のモデル転換と高度化に助力すること等を挙げた。
また「中國側は各國と共に、新産業革命パートナーシップの構築推進を加速し、具體的なプロジェクト協力の潛在力を深く掘り起こし、5か國の質の高い発展を実現するために力強い原動力を注入することを期待している」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年11月11日