新型コロナウイルスが米軍の戦備狀態にさらに深刻な影響を及ぼしている。米國の原子力空母「セオドア?ルーズベルト」から3人の感染者が出た。ルーズベルトが集中的な感染が発生したクルーズ船の二の舞になる可能性はあるだろうか。専門家は環球時報に対して、「これは主に感染者発見のタイミングによって決まる。多くの濃厚接觸者が存在すれば、ルーズベルトは危機に陥る」と述べた。
トーマス?モドリー米海軍長官代行は現地時間24日の記者會見で、フィリピン海で任務遂行中のルーズベルトの海軍兵士3人が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。海上航行中の米海軍の艦艇から感染者が出たのは初。この3人は同日中に同空母から離れた。これらの兵士と接觸した人員も隔離された。モドリー氏によると、空母の任務を中止する予定はなく、米國本土に戻らないよう指示したという。
海軍研究院の張軍社研究員は25日、環球時報に次のように述べた。
米國が當初新型コロナウイルスを重視しなかったため、國內で感染が急激に蔓延した。また米軍が世界的に展開しているため、米軍の戦備勤務及び日常訓練に一定の影響が生じる。例えば米軍はNATO最大規模の軍事演習「Defender Europе 2020」の參加兵力を減らし、ノルウェーはNATOの軍事演習を中止した。船內での生活?勤務スペースが比較的狹く感染しやすいため、米軍が厳格な対策を講じなければ影響はさらに拡大する。各方面の情報から分析すると、新型コロナウイルスの米軍の戦闘力に対する影響は現在さほどではない。しかし米軍が厳格な感染対策を講じなければ、軍への影響は今後さらに拡大し、戦闘力への影響も拡大するだろう。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年3月26日