米國が中國製KN95マスクの輸入を拒否したという報道について、中國外交部の華春瑩報道官は1日の定例記者會見にて、「國と地域によって感染対策製品の認定基準に差があるといった具體的な問題が、感染対策物資の協力の壁になるべきではない」と述べた。
記者からは「KN95マスクはN95マスクの中國代替品であるが、米食品醫薬品局(FDA)は米國への輸入許可を拒否した。中國側はこの情報を証明できるか、本件についてどう論評するか」という質問があった。華報道官は次のように回答した。
関連報道を見ているが、具體的な狀況については知らない。報道が事実であっても、米國側のどのような考えに基づく決定かはっきりしない。私が言えることは、現在の感染狀況においてマスクは各國が必要としている物資であり、中國の國內でも大きな需要が存在するということだ。中國側の企業はフル稼働で、殘業?徹夜の生産を行っている。國內の需要を満たすと同時に、各國の感染対策に出來る限り保障を提供している。
確かに感染対策物資の供給については、國と地域によって感染対策製品の認定基準に差があるといった具體的な問題がある。しかしこれらの問題は感染対策物資の協力の壁になるべきではない。
また別の記者からの「サイエンス誌は米國?英國?中國の科學研究者が共同で作成した研究報告書を掲載した。報告書の著者の一人である英ケンブリッジ大學の研究者は、中國政府が當初武漢旅行禁止令及び全國緊急対応を行わなければ、武漢以外の地域では2月19日までに70萬人以上の感染者が出ていたと指摘した。報告書は、中國の感染対策の成功がウイルス感染経路を斷ち切り、感染源と感染しやすい人の接觸を阻止し、その他の都市の貴重な時間を稼いだとしている。中國側はこれについてどう論評するか」という質問については、次のように回答した。
私も関連報道を目にしている。この報告書は世界保健機関(WHO)の意見と一致しており、多くの國の首脳及び専門家の共通認識でもある。中國政府は直ちに最も全面的で最も徹底した最も厳格な感染対策を講じ、重大かつ段階的な成果を手にし、世界の感染対策の貴重な時間を稼いだ。WHOが指摘しているように、中國は歴史的に見て最も勇敢で最も柔軟で最も積極的な感染対策を講じ、感染の急速な拡散?流行という危険な流れを変え、數十萬人の感染を回避した。
中國側は引き続き感染対策の國際協力を積極的に展開し、関連國と中國側の感染対策の経験を共有し、一日も早く共に感染癥に打ち勝ち、地域及び世界の公衆衛生安全を最大限に守る方針だ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年4月2日