米獨立ニュースサイト「Grayzone」はこのほど複數の記事の中で、米國人記者と政治家がぐるになり陰謀論をでっち上げ、新型コロナウイルス感染癥の「汚名」を中國に著せることで、政府の感染対策の不徹底に対する國內の不満をそらそうとしていることを暴いた。
同サイトは現地時間25日、「米國のエリート、ロシアゲートの腳本で中國を批判、敵対を激化」と題した動畫を発表した。動畫は約30分で、司會のAaron Maté氏がインタビュー対象の記者であるAjit Singh氏と対談した。米メディアが詐術の腳本により中國のイメージを落としていることを明らかにした。偽りの批判、恐慌の流布、責任逃れなどが主な手段だ。
Ajit Singh氏は、過去1カ月から1カ月半に渡り、米國の政府?企業?メディアの中國敵対ムードが目に見えて強まっているとした。「流行當初、感染の中心地は湖北省武漢市だった。當時のメディアの報道は、中國が都市封鎖などの厳しい措置を講じたことを強調した。ところが感染が米國に拡大すると、中國政府の感染対策の不徹底への批判に転じ、さらには中國政府が感染狀況を『隠蔽』しており、感染癥の責任を負うべきと非難した」
Ajit Singh氏は、「これらは偶然ではなく、中國に対する組織的な宣伝戦だ。この宣伝戦の策略は、2016年のロシア?ゲートと同じだ。つまり陰謀論の観點を撒き散らし、敵側の発言の信頼性を下げ、雙方の敵対心を煽り、最終的に新たな冷戦の局面に至るということだ。この中國を対象とする世論の戦いは急に生まれたわけではなく、米政府の長期的な中國敵対政策の延長線上にある」と指摘した。
Ajit Singh氏は動畫の中で、この世論の戦いにおける主な2つの「陰謀論」の観點を次のように分析した。一部の米メディアは中國が感染狀況を隠蔽し、特に感染初期には「限定的な人から人への感染」の特徴があると稱していたと非難している。新型コロナウイルスは新型のウイルスであり、対処の経験を持つ人がいなかった。中國衛生部門はその後1週間內に感染経路に関する修正を行い、かつ都市封鎖により感染拡大を抑制することを最短時間內に決定した。「中國が世界をミスリードしたというよりは、世界保健機関(WHO)と中國政府がこの新型ウイルスに積極的に対応したといえる」
2つ目の「陰謀論」の観點は、新型コロナウイルスは「人造」で、武漢のウイルス研究所から漏洩したというものだ。この観點を最初に掲げたのは、米國の右翼紙『ワシントン?ポスト』の記事で、「コロナウイルスは中國の生物兵器計畫と関連する実験室が発生源の可能性がある」と稱した。Ajit Singh氏は「この記事の観點は信頼できない。まず、ネイチャーやランセットなど科學界の権威ある學術誌がこのデマを払拭している。次に、記事の筆者は學界の権威ある専門家の観點をまったく引用しておらず、ある政府筋の情報を採用した。これは決して科學的な報道ではなく、中國への敵対ムードを煽るだけだ。そのためこの記事は科學界から批判を浴びた」と指摘した。