逃亡先から引き渡されて帰國した職務犯罪被疑者?姚錦旗(中央紀律検査委員會?國家監察委員會ウェブサイトより。張祎鑫撮影) |
先日閉幕した第13期全國人民代表大會(全人代)常務委員會第22回會議は「中華人民共和國とキプロス共和國の犯罪人引渡條約」の批準に関する決定及び「中華人民共和國とベルギー王國の犯罪人引渡條約」の批準に関する決定を承認した。外交部(外務省)條約法律局によると、中國はすでに59の犯罪人引渡條約を締結している。このうち第18回黨大會以降ではベルギー、キプロス、ギリシャなどEUの國々を含む25か國と犯罪人引渡條約を締結した。中國紀検監察報が伝えた。
犯罪人引き渡しは、ある國が自國內に在留しているが他國により犯罪を告発されている、またはすでに実刑判決を下されている者を、関係國の要請に基づき、要請國による裁判または処罰に引き渡すものであり、逃亡犯を追跡?逮捕する重要な手段だ。2014年から今年6月までに、各省(自治區?直轄市)の監察機関、検察機関、公安機関は「天網行動」で中國大陸部外の法執行機関と協力して、法にのっとり計50人の引き渡しを実現した。
2016年7月、7億元を脫稅した疑いがあり、中國大陸部外に18年の長きにわたり逃亡していた重大密輸事件の被疑者である黃海勇氏がペルーから中國に引き渡された。逃亡犯の中南米から中國への引き渡しは初めてだった。2018年11月、國家監察委員會と外交部はブルガリアとの犯罪人引渡條約に基づき、浙江省新昌県の姚錦旗元常務副県長の同國からの引き渡しに成功した。職務犯罪被疑者のEU加盟國から中國への引き渡しは初めてだった。
犯罪人引渡條約の締結は中國にとって、対外司法協力條約網の緊密化、腐敗対策の國際的な逃亡犯逮捕と不法取得資産沒収の取り組みに資するものだ。中央腐敗対策調整グループ國際逃亡犯逮捕?不法取得資産沒収活動弁公室の責任者は「引渡、送還、外國での追訴などの法的手段を積極的に運用して逃亡犯を逮捕し、不法取得資産を沒収し、國に応じて策を講じ、対外逃亡した腐敗分子を追い詰める。決して法の裁きを逃れさせはしない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月26日