シンガポール紙「聯(lián)合早報(bào)」は8日、「英國(guó)のウィルソン駐中國(guó)大使が中國(guó)人フォロワーを失う理由」との見(jiàn)出しの記事を掲載した。中國(guó)文化を愛(ài)し、ネットユーザーとよく交流し、端正で親しみやすい姿勢(shì)。これがキャロライン?ウィルソン大使が長(zhǎng)い間をかけて築いてきたイメージだ。ウィルソン大使は中國(guó)での見(jiàn)聞を記録する動(dòng)畫(huà)ブログも公開(kāi)している?？嘈膜蛑丐亭?、中國(guó)のSNSで無(wú)數(shù)のフォロワーを獲得した。だが「外國(guó)メディアは中國(guó)を憎んでいるのか」との投稿を行った後、狀況が変化した。（文：蕭予）

ウィルソン大使は、自身が中國(guó)で積み重ねてきた人気が、この「友好的」記事の投稿後にほとんど失われた理由がよく分かっていないのだろう。

ウィルソン大使がツイッターに投稿したスクリーンショットは、微信（WeChat）公式アカウントへの自身の投稿がすでにシェア禁止となったことを示していた。言わんとするのは「見(jiàn)て、中國(guó)に言論の自由はないと言ったでしょう」ということだ。だが、善意ある人がコメントでウィルソン大使に注意を促したように、これは投稿が閲覧者から複數(shù)回通報(bào)された場(chǎng)合、自動(dòng)的にシェアが禁止されるというWeChatアカウントの規(guī)則に過(guò)ぎない。つまり、ウィルソン大使は閲覧者の不評(píng)を買(mǎi)ったのだ。

中國(guó)國(guó)民が反発しているのは西側(cè)メディアの批判ではなく、そのダブルスタンダードだ。例えば、今年2月、中國(guó)外交部（外務(wù)?。─瓮粑谋髨?bào)道官は英BBCが宣伝した新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)の「再教育キャンプ」での女性に対する「暴力」の「証人」という二人の女を批判し、両人が噓をついていることを証拠を挙げて示した。だが外交部記者會(huì)見(jiàn)の會(huì)場(chǎng)にいたロイター通信の記者がその後報(bào)じた?jī)?nèi)容では様子が違っており、汪報(bào)道官の示した重要な手がかりを省き、中國(guó)外交部報(bào)道官の「女性への攻撃」を強(qiáng)調(diào)した。この件を知った中國(guó)國(guó)民は、西側(cè)メディアが中國(guó)に対してダブルスタンダードを適用していると考えた。

他にも、例えば今年初めにBBCが制作したドキュメンタリー「武漢に戻る」は、英語(yǔ)版は畫(huà)面が暗いが、中國(guó)語(yǔ)版は通常のトーンであることが中國(guó)のネットユーザーにより指摘された。だが英語(yǔ)版も中國(guó)語(yǔ)版も制作チームは同じだった。中國(guó)のネットユーザーはこれを、生気がなくよどんだ中國(guó)を故意に示すための「あの世フィルター」とからかった。

中國(guó)に駐在する西側(cè)メディアのジャーナリストたちは、個(gè)人としては決して悪意を抱いて中國(guó)に來(lái)たわけではなく、ウィルソン大使のように長(zhǎng)く中國(guó)に暮らして、中國(guó)文化を本當(dāng)に好きになった人も多いかもしれない。ただ、ひとたび価値判斷について述べるようなシーンになると、彼らは依然として従來(lái)のやり方に従い、見(jiàn)聞きした事実の一部を自動(dòng)的に遮斷する。

これまで、我々は中國(guó)を研究する西側(cè)の學(xué)者の一部によく「知中派」や「中國(guó)通」とラベル付けをしてきた。だが大體の場(chǎng)合において、その中にはイデオロギーの壁を越えられない人がやはり多くいた。ウィルソン大使は中國(guó)が西側(cè)の記者を追放したことに言及したが、米國(guó)が中國(guó)の記者を追放したことには言及しなかった。結(jié)果だけに觸れ、原因には觸れなかったのだ。ウィルソン大使の投稿は西側(cè)メディアの中國(guó)報(bào)道と軌を一にしており、語(yǔ)気が少し穏やかなだけで、言外の意味は難なく推測(cè)できる。親和力はただの仮面だったのだ。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年3月10日