高黎貢山獨竜江道路トンネル
2021年、中國は絶対的貧困の問題を徹底的に解決し、小康社會(いくらかゆとりのある社會)を全面的に実現させました。小康社會の全面的実現とは文字通り、誰一人貧困な狀態に取り殘さないことです。貧困で苦しむ人々、特にへき地で代々暮らす少數民族を貧困から脫出させ、共に繁栄発展する道を歩み、幸福な生活を分かち合うことは、黨と國家の最高指導者である習近平総書記が常に気をかけてきたことです。シリーズ「習総書記と少數民族の物語」の第1話は、「誰一人取り殘さない」です。
雲南省怒江州貢山県に位置する獨竜江郷は、中國で最も辺鄙(へんぴ)な地域の一つで、ここに暮らすトーロン族は中國で人口が最も少ない少數民族の一つです。
2013年の大晦日、現地の幹部數人と一般住民は習総書記宛てに手紙を送り、故郷で高黎貢山獨竜江道路トンネルが間もなく貫通するとの朗報を報告しました。すると、習総書記からの祝賀の返信を受け取ることができました。そして、習総書記は2015年に雲南省を視察した際、トーロン族の村人を特に滯在先のホテルに招待して、話し合いました。
習総書記はその席で、「トーロン族の人口は6900人余りで多くはない。しかし中國という56の民族で構成される家族の平等な一員だ。我々は現在、中華民族の偉大な復興と、『中國の夢』の実現という神聖な使命を擔っており、誰一人取り殘さず、小康社會を全面的に実現せねばならない。中國共産黨は各民族の発展と建設に関心を寄せている。全國の各民族人々は小康社會に向かって共にまい進せねばならない。黨と政府は常にあなた方の味方だ」と語りました。
雲南省は2019年上半期、ジーヌオ族、トーアン族、トーロン族の3つの「直過民族(原始社會から直接社會主義社會に入った民族)」がすべて貧困からの脫卻を達成したと宣言しました。これについて、習総書記は再び獨竜江郷の村人に祝電を送り、トーロン族の貧困脫卻を祝い、村人らがより幸せですばらしい生活を送るため、団結して奮闘することを続けるよう勵ましました。
「中國國際放送局日本語版」2021年8月21日