米軍のアフガニスタン撤退後、アフガン政府が直ちに瓦解したことは、さまざまな思考を呼んでいる(特にマルクス?レーニン主義戦爭観に対する見直し)。マルクス?レーニン主義戦爭観が時代遅れでないことは実踐によって証明されている。環球時報が伝えた。(文?羅援 軍事専門家)
(一)戦爭は政治の延長線上にある。政治が一定の段階まで発展すると、従來通りに前進できなくなり、政治の道における障害を取り除こうと戦爭が勃発する。米國が起こした一連の戦爭はいずれも米國の國益と覇権の地位を確保するため、米國の民主の価値観を押し付けるためだ。グリーンスパンFRB元議長は以前、「米國がイラク戦爭を発動した目的はシンプルで、石油、石油、石油だ」と述べた。現在の米國は國內の政治分裂、感染対策失敗の苦境から脫するため、外部に責任転嫁をしている。この措置が効果を発揮しなければ、地域の衝突を引き起こすことで政治の道における障害を取り除こうとするかもしれず、強い警戒を維持する必要がある。
(二)道義にかなえば多くの支持が得られ、道義にもとれば多くの支持を失う。戦爭には正義の戦爭と正義なき戦爭の區別がある。中國共産黨が率いた解放戦爭、今後の必要な時に行う統一戦爭など、正義の戦爭であれば人民群衆の擁護と支持を得られる。米國が発動したアフガン戦爭、將來的に介入しうる「臺獨」分子が策動する分裂戦爭など、正義なき戦爭であれば必ず人民群衆から憎まれ反対される。アフガン戦爭は米國が「テロ反対」の旗印を掲げ行った侵略戦爭、他國への亂暴な內政干渉だ。米國が支え打ち立てた傀儡政権は民意の基礎がなく、米軍が撤退するとたちどころに散り散りになった?!概_獨」分裂政権も將來的に同じ問題に直面する?!概_獨」のため戦爭を引き起こせば、「臺獨」分裂政権は必然的に中國人民全體から唾棄される。民意を失った分裂政権がどこまで頑張れるだろうか。命數が盡きることは間違いない。
(三)戦爭の勝敗を決めるのは人ではなく物だ。米國のアフガンでの失敗を受け、英國のトバイアス?エルウッド議員(保守黨)はテレビ番組で、「これは西側にとって完全に屈辱だ。我々は世界の最も信じがたい、技術が最も先進的な同盟を作ったが、その結果AK47とミサイルしか配備されていない武裝勢力に負けた。これは今世紀が始まってから西側が作った最大の笑い話だ」と述べた。米國の先進的な武器裝備で武裝したアフガン政府軍はなぜ、劣った裝備で武裝したタリバンの民兵に勝てないのだろうか。重要な要素は、傀儡武裝勢力の戦闘力が通常、最も弱いことだ。彼らは誰のために何のために戦うのかを知らず、これに內部の腐敗や文官と武官の怠惰が加わり、人民群衆の支持を得られていおらず、そのため戦う意志がない?!概_獨」勢力が將來的に危険を冒そうとすれば歴史の再演になる。
(四)帝國主義とすべての反動勢力は張子の虎だ。米國は世界の覇者を自稱している。ところが20年を費やし、最大で10萬人を派兵しながら、一つの民兵組織さえ消滅できなかった。これはその噓くささと脆弱性を十分に露呈している。米國の830億ドルの裝備を持つアフガンの30萬人の大軍がこれほど脆かったことは、いわゆる「臺灣軍」に弔いの鐘を鳴らした。民進黨當局は現在ようやく目を覚まし、「自分が頼り」と言いふらしているが、どのように自分を頼るのだろうか。大陸部の経済規模は世界2位だが、臺灣地區の経済規模は全國でもせいぜい7位と8位の間だ。大陸部の軍事力はすでに世界軍事強國の仲間入りを果たしており、核兵器、通常兵器、新概念の兵器などすべてを自給自足できる。臺灣地區には武力により統一を拒み、武力により「獨立」を図る資本などない。唯一の活路は平和的統一の道で、さもなければ米國のその他の傀儡政権と同じような結末を迎える。これがアフガン戦爭の黙示録だ。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年8月24日