米サイト「Space.com」は14日、「より頻繁になる打ち上げ任務に対応するため、中國はロケット海上打ち上げ任務に向け特別に設計した大型船舶を建造中だ」と伝えた?!腑h球時報」の取材に応じた中國の宇宙専門家は15日、「ロケット海上打ち上げは中國の衛星打ち上げ能力を高めると同時に、長期的に注目されてきた落下地點の安全問題を解消できる」と述べた。
海上打ち上げ船、2022年に使用開始へ
「Space.com」は山東省海陽市の東方航天港が微博公式アカウントで投稿した情報を引用し、「この中國の未來の海上打ち上げの需要を見據え、中國の固體燃料?液體燃料ロケットの打ち上げ及び回収の需要を十分に調べた上で研究開発?設計される初の海上衛星打ち上げ専用船の全長は162.5メートル、型幅は40メートルにのぼる。専門的な機能システムモジュールと統合化打ち上げサポート設備を搭載することで、中國の就役中もしくは研究中の中?大型固體燃料ロケット、小?中型液體燃料ロケットの打ち上げ及び回収などの需要を満たす。2022年に建造を終え、正式に使用開始する計畫だ」と伝え、「中國は今年、すでに41回の打ち上げで記録を更新し、世界トップになっている。將來的にこの海上打ち上げ船は中國の高頻度海上打ち上げ能力を高め、十全にする」と続けた。
米メディアはまた、この海上衛星打ち上げ船のロケット再利用の「潛在力」に特に觸れ、「同船は將來的にロケットの第1段の回収に用いられる可能性がある。これは米スペースX社のファルコン9とファルコンヘビーの第1段の回収に使われた海上プラットフォームに似ている」と伝えた。
海上打ち上げの優位性
宇宙技術専門家の黃志澄氏は15日、「環球時報」の取材に応じた際に、「海上打ち上げは陸上打ち上げよりも多くの特殊な難題を解消する必要があるが、その優位性も顕著だ。例えば海上打ち上げはロケットを柔軟に赤道付近のエリアに移し打ち上げられる。こうすることでロケットの多くの推力と燃料を節約できる。例えば同期軌道に衛星を打ち上げるならば、赤道付近から直接軌道に乗せることができる。海上打ち上げにより中國の傾斜角0?19度の衛星打ち上げ能力の空白を補い、各傾斜角の衛星打ち上げの需要を満たし、中國宇宙事業の海外進出を力強く支えられる」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年11月16日