中國の魏鳳和國防部長と米國のオースティン國防長官は20日、電話會談を行った。中國側は米國側より約21分早く出したプレスリリースはわずか430文字だった。
そこには、どんな重要なシグナルが込められているのだろうか。
報道文には「中國は米國との大國関係の健全で安定した発展を希望しており、また、國益と尊厳を守らならければならない。米國は中國の決意と能力を過小評価してはならない」と示された。
米國はかつて「中國の決意と能力を過小評価した」。元米陸軍大將のマシュー?バンカー?リッジウェイ氏は回想録『朝鮮戦爭』に次のように記している。「マッカーサーとその支持者らは、中國が朝鮮問題で迅速に行動する能力があることを十分に知っていたにもかかわらず、中國人の決意を過小評価していた」。消息筋によると、米軍の政治忠誠度は低いという。いうなれば、米國の將校や兵士と米政府との関係は、雇用者と雇用主の関係程度にすぎない。この関係性は、朝鮮戦爭の頃と比べて、何も変わっていない。
報道文には「中米両軍は軍事における相互信頼を高め、対話と交流を強化し、リスクと危機を管理し、実務協力を展開し、両軍関係の正常かつ安定した発展を確保しなければならない」とある。
両軍関係の安定化は、今回の會談が発信した重要なシグナルである。交流があってこそ、戦略的な誤判斷を避けることができる。話し合いこそ、中米間の戦略的緊張の緩和、両軍間の危機管理、周辺地域の平和と安定の維持に、前向きな作用をもたらすだろう。
報道文には「臺灣問題は適切に処理しなければ、両國関係に破壊的な影響を與えかねない。中國軍は斷固として國の主権安全と領土保全を守る」とある。
中國軍の國の主権安全と領土保全を守る意志は斷固たるものだ。挑発の度合いが大きければ大きいほど、中國軍の対応も強硬になる。米軍が「臺灣獨立」勢力を支持しないという約束を果たさなかった以上、中國人民解放軍は「臺灣は中國の分割できない一部分である」という事実を実際の行動で証明するだろう。