外交部の18日の定例記者會見で、林剣報道官がベトナムの南中國海における大陸棚の一方的な延長申請に関する質問に答えた。

【記者】ベトナム外務省によると、ベトナムはすでに17日、國連の大陸棚限界委員會（CLCS）に、南中國海における大陸棚の延長を申請した。ベトナムは同日、國連に対し、フィリピンが6月14日に申請した南中國海における大陸棚延長に反対する外交文書も提出した。これについてコメントは？

【林報道官】ベトナムは一方的に、南中國海における大陸棚の延長をCLCSに申請した。その主張は中國の南沙（英語名スプラトリー）群島の一部地域を含むものであり、中國の領土主権と海洋権益を侵害し、國連憲章や國連海洋法條約など國際法に違反し、中越両國が調印した「中越間の海洋問題の解決を導く基本原則に関する合意」及び中國がベトナムを含むASEAN諸國と調印した「南中國海における関係國の行動宣言（DOC）」に背くものである。中國側はこれに斷固として反対し、すでにベトナム側に厳正な申し入れを行った。

CLCSは「紛爭がある場合には審査せず」に関する手続規則により、ベトナムやフィリピンによる大陸棚延長申請を審査することも、認定することもない。こうした行動には事実上、何の意義もなく、見解の相違を際立たせ、摩擦を激化させるだけであり、紛爭の解決に無益だ。中國は南中國海をめぐる紛爭について、関係國との対話や協議を通じた適切な処理を堅持していく。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年7月19日