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南鑼鼓巷 

 

■炒豆、板厰の両胡同をまたぐ僧格林沁の王府

 

   


僧王府

 

侶松園賓館

 

南鑼鼓巷南口の東側にある最初の胡同が、炒豆胡同。その西口からそう遠くない77號門の傍に、「東城區重點文物保護単位」の看板が掲げられ、上部には「僧王府」と書かれている。僧王府とは清代の僧格林沁の邸宅。もともと僧王府の規模は大きく、前門は炒豆、後門は板厰と、2つの胡同にまたがっていた。中、東、西の3路があり、それぞれに4つの中庭がある。東路には正院のほか、4つの中庭のある東院があり、非常に大規模な建築群だった。

中華民國後、屋敷は親王の末裔によって1つひとつ競売にかけられ、多くの住まいに分割されてしまった。現在の炒豆胡同71-77號(奇數號)、板厰胡同30-34號(偶數號)はいずれも王府の敷地だった。

炒豆胡同の西口は、僧格林沁家の祠堂で、大規模な建築物だった。祠堂と王府が1つの胡同に建てられたのは、清代では珍しいことだ。現在は「侶松園賓館」。靜寂で優雅、古色蒼然とした四合院(中央の庭を囲んで4棟からなる家屋)型のホテルは北京でも余り見られない。

 

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