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林國本:內需、外需、両方とも不可欠 |
発信時間: 2009-03-20 | チャイナネット |
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さいきんは、國際金融危機の津波で、中國の対外貿易にもかげりがみえているようだが、よく考えてみると、この三十年の高度成長で、対外貿易の輸出品の構成にも大きな変化が起こっている。 まずは、機械、電子製品の輸出の占める率が増えていることだ。以前、「軍事利用のおそれがある」といわれて、一部の発達諸國から、「禁輸措置」をとられていたスーパーコンピューターやNC工作機械も、すでに量産化されており、一部の発達諸國が中國の首をしめつけられるものは、もうほとんど殘っていない。 筆者は以前から、肝心な技術はすべて國産化すべきだ、という考え方を貫いてきた。それがだんだんと現実化しつつあるわけだ。 したがって、こうした強味を生かして、困難な國際経済環境にあっても、貿易シェアの拡大にさらに努力すべきだと思う。 中國にも、世界トップクラスに近い橋梁工學技術、地下鉄、鉄道建設の技術、高速道路建設技術などがある。したがって、役務輸出も、もっと大きなシェアを占めてもよいと思う。 役務輸出は、往々にして、多くのエンジニア、建設者の長期出向が求められるので、一部地域における誘拐事件の発生が懸念される。それに対処するノウハウの検討も不可欠であろう。 さらには、安価な、低付加価値の輸出品、労働集約型の輸出業のグレード?アップ、高付加価値化、ブランド力の構築が急がれる。さもなければ、つねに市場要因に振り回されることになる。 さいきんは、海外に出て行くことも、話題となっているが、これはおカネがあればそれでよいということではない。國外の法律、商慣習、文化というソフトなものに対する猛勉強も不可欠である。 しかし、昨今はやはり內需の拡大が重點となっているので、これについても私見を述べてみたい。 中國は市場経済の運営面でかなりのノウハウ、経験を蓄積してきているが、これからさらに勉強を深める必要があるような気がする。つまり、マーケティングとか、マーケット?セグメンテーションとか、マーチャンダイジングといった、數十年市場経済を推し進めてきた國々の経験をさらに勉強することをおろそかにしてはいけない。 一例をあげると、日本はいろいろな規制があって、歐米諸國からバッシングされているが、しかし、市場経済という面では、とにかく中國にとって學ぶべきものがたくさんある。さいきん、ヒマつぶしに博報堂のマーケッターたちの書いた本を読んでみたが、こういう専門家たちはなが年市場経済と向き合ってきた中で、いろいろな研究成果を積み上げており、市場経済に足をつっ込んだばかりの中國、とくに中國大、中都市の人たちにとっては、參考になる記述がかなりある。書籍そのものは、かなり前に出版されたものだが、市場経済の面で何十年、いや百年の「先輩」といっても過言ではない日本のマーケッターたちの言っていることは、參考にすべきである。 たとえば、高度成長期を経た日本の主婦のタンスには、不用品がいっぱい詰まっていて、さらにモノを買わせるにはどうすればよいか、という敘述がある。 やがて、中國の大都市、中都市の女性たちも、やれバーゲン?セールだ、やれ大割引だとの商戦にあおられて、いろいろなものを「衝動買い」に近い形で買いあさっているが、やがてはタンスがいっぱいになってしまう日が來る。筆者も、日本を訪問するたびに、書籍をかって來るというライフスタイルを保持してきたが、さいきんは、本に埋もれているような狀況になりつつある。山積する本が悩みのタネになる日が來るかもしれない。ジャーナリズムの生活ではどうしても、人より早く、多く知らないと落ち著かないことも要因の一つだが、ジャーナリズムの世界では一応ユニークな存在として持ち上げられ、リップサービスの中で、「自己満足感」にひたり、「虛像」にふりまわされていることも一因かもしれない。そこで、さいきんは「妥協策」を講じて、さいきん、我が家の近くにある國立図書館を「模擬書庫化」する方へ切り替えつつある。 つまり、これもタンスがいっぱいになったことのあらわれである。もちろん、ジャーナリズムの世界で、パフォーマンスを続けているかぎり、人より早く、多くのパターンを換えられないが。 ということは、中國の大都市、中都市でも、やがて主婦たちの財布のひもを緩めさせるにはひと苦労する日が來るに違いない。 もうひとつ、非常に庶民的な例をあげよう。筆者は當初、日本に特派員として滯在していたときに、かなり大きな冷蔵庫が買って帰ったが、その後、総ガラス張りのような、外からビールやジュースが見える冷蔵庫を買おうと思っていたが、先輩、同僚、後輩が糖尿病などで倒れていくのを見、また、自分も血糖値が上限スレスレになっているので、長生きするためにビールやジュースは最低限にすることになった。 こういう具合に、將來的には農村市場の開拓が主要課題になってくるかもしれない。そして、外貨保有高トップを維持するためにも、外需もおろそかにできない。近代化していくことで新しい課題を換え込むことになりつつある中國の將來像が見えてくるような気がする。
「チャイナネット」 2009年3月20日 |
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