多くの人は「輸入品」「海外商品」というだけで品質が保証されているように感じている。その理由の一つに、海外の一流ブランドが往々にして、國內外の俳優など有名人を自社のイメージキャラクターとして起用するなどして、大々的に自社商品を宣伝し、消費者を抱え込んでいることがある。海外の二流、三流ブランドが、中國では一流ブランドとして扱われている例さえある。
もう一つの原因として、政府の監督管理部門の検査體制が甘いこともある。一部の監督管理部門は海外ブランドを過大評価し、心酔しきっている人までいるといい、ともすれば海外ブランドに特別ルートを設けたり、3年間の検閲免除や5年間の稅金免除を與えたりと至れり盡くせりで、まさに「殿様待遇」。これが海外ブランドの消費と管理に二重の「ねじれ」をもらたしている。
確かに、ほとんどの海外ブランド、特に一流ブランドが長い歴史を有しており、さらに管理體制が整っており、信頼度が高いという點は否めない。そんな海外ブランドを消費者が好むというのも納得のいく事実である。しかし、海外ブランドの中には中國に進出して以降、徐々に悪い意味で「郷に従って」しまい、會社の管理基準が中國と自國では全く異なるため、中國での生産?販売においては手落ちがあるというケースまで見られる。それに加え、消費者が盲目的に買いあさることや、政府の監督?管理が行き屆かないことが、一部の海外ブランドをさらに大膽にならせている。例えば、たびたび品質の問題が取り糺されているブランドの中には、問題発覚後も、商品の販売には何の影響もなく売れ行き好調、と強気の発言をするものもある。