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日本の自衛(wèi)隊の大規(guī)模演習(xí)は中國に向けたもの

徐靜璇
lbxysyl.com, November 8, 2011

日本の「毎日新聞」は6日、自衛(wèi)隊が11月10日から九州の大分県で中國を仮想敵とした演習(xí)を行うことを報じた。報道によると、自衛(wèi)隊は今回の演習(xí)に1500臺の車両を派遣し、民間の高速フェリーを初めて導(dǎo)入するほか、北海道から陸上自衛(wèi)隊第7師団を動員する。このような東北地方から西南地方への部隊の大動員は非常に珍しい。ある中國の軍事専門家は6日、「環(huán)球時報」の取材に対し、「今回の演習(xí)およびこのような異常な動員は、日本が昨年の『防衛(wèi)計畫の大綱』改正後に行う中國に向けたものであることを公に示す演習(xí)だ。実戦の意味がどれほどあるか現(xiàn)時點で述べることはできないが、危険なサインであることは間違いない」と語った。

◇優(yōu)秀な師団を東北地方から西南地方に動員

「毎日新聞」の報道によると、10日から実施される大規(guī)模演習(xí)には5400人の自衛(wèi)隊員、1500臺の車両、30機の航空機が參加するほか、北海道から初めて部隊と戦車を召集する。北海道から大分県は3000キロ以上離れており、民間の高速フェリーで送り込むことになる。北海道?青森間の津軽海峽で運航していた高速フェリー「ナッチャンWorld」は総トン數(shù)1萬トン級、時速36海里、最大搭載車両350臺、最大搭乗人員1746人で、日本最高速の大型客貨両用船である。

また報道は、今回の演習(xí)が昨年『防衛(wèi)計畫の大綱』を改正し、中國を日本最大の仮想敵であることを明確にしてから行う大規(guī)模な演習(xí)だとしている。さらに自衛(wèi)隊は、北海道千歳市に本部を置く優(yōu)秀な部隊、第7師団を動員する。客貨両用船は90式戦車4両と89式戦闘裝甲車10両、隊員約230人を乗せて7日午後に苫小牧港を出発し、9日午前に大分港に入る予定。

◇象徴的意味が実戦的意味を上回る

今回の演習(xí)について、ある中國の軍事専門家は、1500臺の車両が參加するという規(guī)模は、數(shù)個の裝甲師団に値し、日本の西南地方がこれほど大規(guī)模な演習(xí)を行うのは非常に珍しいと話す。しかし、「中國への対抗」を目的とした今回の演習(xí)の実際の意味は限られている。まず1つ目に、參加する兵力(車両1500臺と航空機30機)から、演習(xí)は地上戦が中心となり、さらには戦車戦が中心になると考えられる。しかし中日両國は陸で繋がっていないため、中國が日本に水陸両方の上陸作戦を行い、大規(guī)模な武裝で進入する可能性はゼロに等しい。今回の演習(xí)で得る経験を?qū)g戦に生かすことは難しいだろう。日本の中國対抗という考えは、舊ソ連の陸上部隊の侵入に備えた當(dāng)時のままだ。もう一つは、第7師団が救援に駆けつける意味は限られている。わずか十?dāng)?shù)両の戦車と裝甲車が、車両1500臺が參加する演習(xí)でどんな役目を果たせるか疑問だ。

第7師団について、消防隊というより、演習(xí)への関心を高めるためだと言うべきとの見方もある。第7師団の陸上自衛(wèi)隊における立場は他に替わるもののないもので、日本唯一の機甲師団である。1962年に発足し、3個戦車連隊、1個機甲歩兵連隊、1個砲兵連隊、1個高射特科連隊、1個飛行隊を持つ。また、90式戦車170両を含む約300両の戦車を裝備。90式戦車は世界で最も高価なだけでなく、かつて世界で最も先進的だった戦車である。自衛(wèi)隊が調(diào)達した90式戦車の半數(shù)以上が第7師団に配備されている。そのほか、日本で最も先進的な89式歩兵戦闘車を含むキャタピラー式の戦車や、自衛(wèi)隊の最先端レベルの裝備を保有する。かつて舊ソ連の防備に當(dāng)たった優(yōu)秀な師団が西南地方に救援に駆けつけるというのは、中國を敵とすることを外部に示したい意味があるに違いない。演習(xí)全體を見ても、昨年の『防衛(wèi)計畫の大綱』改正後、日本は防衛(wèi)の重點をロシアから中國に移していることがわかる。

◇中日関係が緊迫化するおそれも

専門家は、日本が防衛(wèi)の中心を東北地方から西南地方に移したことに伴い、この地域での演習(xí)は頻繁化し、強化されると見ている。今回の演習(xí)は地上部隊が中心となる見通しだが、海上?航空自衛(wèi)隊が行う演習(xí)は頻繁化し、規(guī)模も大幅に拡大すると見られる。実際、昨年の『防衛(wèi)計畫の大綱』で中國を最大の仮想敵としてから、自衛(wèi)隊は中國に対する偵察などの軍事行動を活発化させている。今年1月から9月、中國近海を偵察する自衛(wèi)隊機は前年同期より44%増加した。日本の軍事行動の活発化はかえって中國の警戒を強め、中日関係を緊迫化させ、それによって雙方の間で摩擦が生じる可能性も高まるだろう。

「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2011年11月8日