農業部が行った調査で、中國の農村には省エネ?汚染物質排出削減に向けた巨大な潛在力があることが明らかになった。同部関係者によると、國は今後、「農村における省エネ?汚染物質排出削減の十大技術」の普及に務める方針だ。
十大技術は、農業部がこのほど山東省済南市で行われた第5回中國國際農産品交易會で発表したもの。各地方での実踐的テストを踏まえて、改良が加えられ、大規模普及に適したものとなっている。具體的には▽家畜?家禽類の排泄物の総合的利用技術▽稲?麥などのわらをエネルギーとして利用する技術▽太陽エネルギーの総合的利用技術▽農村の小型電源利用技術▽エネルギーとしての農作物開発利用技術▽農村のたきぎ?石炭節約型かまど?暖房技術▽耕作制度における省エネ技術▽農業の主要投入品の節約技術▽農村の生活汚水処理技術▽農業機械および漁船の省エネ技術――の10技術。
現在、中國の農村には省エネ?汚染物質排出削減に向けた巨大な潛在力がある。全國では毎年6億トンを超えるわらが出ており、メタンガスの発展に適合した農家は約1億5千萬世帯に上り、荒廃した山地の多くは耕地や森林への改造が可能で、荒廃した傾斜地やアルカリ土壌地ではエネルギー源となる穀物以外の農作物の栽培が行える。こうしたことからエネルギー開発の潛在力の大きさがうかがえる。同時に、化學肥料や農薬などの利用率が低く、流出が深刻であることから、農業?農村の汚染物質排出削減に向けた潛在力の大きさもうかがえる。
「人民網日本語版」2007年10月18日 |