衛(wèi)生部など6部門はこのほど、「無抗乳(抗生物質(zhì)の入っていない牛乳)」という言葉を製品の表示や宣伝に使うことを禁止する通知を出した。これを受け、小売り大手の「物美グループ」が展開する「物美スーパー」と「美廉美スーパー」は7日、売り場の全面的な検査を行い、「無抗」の表示のある液體乳や粉ミルクを陳列棚からすべて撤去した。ウォールマートなどのスーパーも同種の製品の注文をとりやめている。撤去期限は6月30日までとなる。専門家によると、「無抗乳」の問題は品質(zhì)の問題ではなく、虛偽広告の問題であり、市場の消費や市場の供給に大きな影響が出る恐れはない。「北京商報」が伝えた。
「無抗乳」は、「抗生物質(zhì)を含まない原乳によって作られた乳製品」とされる。乳腺炎にかかりやすい乳牛は抗生物質(zhì)の注射による治療をたびたび受ける。抗生物質(zhì)を投與された乳牛が投與直後に生産した牛乳には抗生物質(zhì)が殘留することになる。抗生物質(zhì)投與から3-5日で生産された牛乳は中國乳業(yè)界で「有抗乳」と呼ばれている。抗生物質(zhì)の入った原乳の使用は國際的にはっきりと禁止されている。「無抗乳」というコンセプトは光明乳業(yè)が02年に打ち出したもので、同社製品のセールスポイントになっていた。だが業(yè)界の中には、「無抗乳」は企業(yè)の誇大広告にすぎないと考える人もいた。
政府6部門が6日、乳製品メーカーや飲食企業(yè)に対し、「無抗乳」の取り扱いをやめるように求める通知を出した。この通知は、「無抗乳」という表現(xiàn)は「科學(xué)的でなく事実にも合わない」として、乳製品の表示や広告でこの言葉を使うことを禁じている。各管理部門による取り締まりは6月30日から始まることになる。
「人民網(wǎng)日本語版」2009年5月8日