記者のインタビューに答える経済學者?呉敬璉氏(真ん中)
現在、中國経済は安定し回復に向かうという肝心な時期にある。世界金融危機の背景下で、中國経済のモデルチェンジを実現させることは、中國が危機を脫出するための重要な手段となる。では、どのように経済モデルをチェンジすることができるだろうか。著名な経済學者?呉敬璉氏は先般、記者のインタビューに答えた際これについて自らの見解を述べた。
まず呉敬璉氏は、中國経済のモデルチェンジの必要性について次のように述べた。
投資と輸出に支えられた粗放的成長モデルはかつて、1990年代の中國に高度経済成長をもたらした。改革開放以來、私たちは輸出で國內需要の不足を補うことを學んだ。米國の貯蓄率は低すぎるため、東アジア諸國はこの構図を利用して米國に大量輸出をしていた。つまり、自らの資源を輸出超過の形で先進國に送ることで國內需要を増やし、経済の急成長を維持してきた。この経済成長モデルが短期間で奏功したのは、私たちが大量の労働力を要すると同時に、資源面の逼迫性がそれほど高くなかったからである。しかし、投資の増加に伴い、投資効率は徐々に低下し、消費、特に一般労働者の消費が制約されるという狀況が深刻化し、最終的には生産能力過剰、需要不足、貧富の格差拡大がもたらされることになる。また、資源不足と環境悪化により、輸出による経済けん引は長くは続かない。
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