一部の労働集約型産業に対し実施された人民元のストレステストの結果によると、人民元が短期間で3%切り上がった場合、家電、自動車、攜帯電話などを生産する企業の利益は30~50%減少し、交渉能力の低い多くの中小企業は赤字を計上する見通しであることがわかった。
ストレステストの結果によると、人民元が急激に上昇すれば、企業は利益の大幅減、さらには赤字計上のリスクに直面する。専門家は、「現在の狀況下で為替レートが急速、過度に上昇した場合、産業構造の合理化につながらないばかりか、構造問題が複雑化させる可能性さえある。しかしその一方で、ストレステストの結果を客観的に見る必要もある」と話す。
関係部門?委員會のリードで、労働集約型産業に対するこの人民元レート関連のストレステストは、人民元の切り上げについて論爭が繰り広げられる中で行われたため、注目を集めている。機械?電力設備、軽工業、繊維製品の輸出入商會のテスト結果によると、人民元切り上げは短期において輸出の利益に大きな影響を及ぼし、急速に上昇した場合、同業種の利益率は大幅に下降し、一部業種は赤字となり、影響がなくなるまで長い時間を要するという。そのほか、労働集約型産業、特に中小企業が多い業種では、利益率が大きな影響を受ける見通し。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月2日