4月期の國民経済指數が11日に発表された。社會各界の視線は物価指數や不動産価格指數に集中している。これらの數字に基づいて経済情勢の行方を判斷し、マクロ調整政策の変化を予測するためだ。これに対して、盛來運?國家統計局報道官は「國民経済の運営狀況は回復?好転しており、かつその基盤も不斷に揺るぎないものとなっている」と回答する。
■全般的動向は変わらず、成長の原動力は強い
産業面に目を向けると、農業生産情況は全體的にやや安定。工業生産は小幅な縮小もあったが、比較的速い成長を依然保っている。4月期の工業生産は安定した比較的速い成長を示し、規模以上工業(國有企業または売上高500萬元以上の非國有企業)の生産額(付加価値ベース)は前年同月比17.8%増、伸び幅は3月期から0.3ポイントの小幅縮小となった。1ー4月期の累計では工業生産額(付加価値ベース)は前年同期比19.1%増、伸び幅は第1四半期と比べ0.5ポイント縮小した。4月期の製品販売率は98.4%。輸出商品金額は7183億7000萬元で、前年同月比27.5%増となった。
3大需要に目を向けると、原動力とともに協調性も強まっている。投資にも減少は見られたが、過去4カ月の都市固定資産投資は4兆6743億元(前年同期比26.1%増)と、依然高水準にある。4月期の消費財小売総額は1兆1510億元(18.5%増)。伸び幅は前年同月と比べ3.7ポイント拡大、3月期と比べ0.5%拡大した。稅関の発表によると貿易バランスもやや改善。3月期は72億4000萬ドルの赤字、4月期は16億8000萬ドルの小幅黒字となった。
運営の質に目を向けると、第1四半期の24地區の規模以上工業の企業利潤は102.6%増加。昨年1ー3月期はマイナスだったにもかかわらず、このような高い伸びとなったことは、企業効益の好調さを示している。第1四半期の住民所得も安定した増加を示した。都市部住民の可処分所得は7.5%増加、農村部住民の現金収入は9.2%増加した。経済運営環境に目を向けると、1ー4月期の物価上昇幅は第1四半期比で0.2ポイント拡大したが、これは構造的な上昇だ。今年の雇用狀況も昨年同期と比べ大きく様変わりした。特に出稼ぎ農民の雇用が予想を上回った。このことから盛報道官は「國民経済は第1四半期の回復?好転基調が継続し、全體的な運営も安定している」と指摘する。
経済情勢は好転しているものの、経済運営に影響を與える不確定要素や複雑な要素も増加している。國際環境に目を向けると、歐米の主要経済國は依然失業率が高い水準にあり、歐州の債務危機もさらなる深刻化?拡大の様相を呈している。これらは中國の輸出回復にも影響を與える。國內に目を向けると、いくつかの構造的問題がなお未解決だ。特に経済回復の過程で重工業の発展が目立ち、省エネ?排出削減への圧力を高めている。