中國の対外投資と外資導入は同水準となりつつある。今年上半期の中國の外資導入額の伸び率は19.9%、対外投資の7月までの伸び率は43.9%に達し、増加速度は他國を大きく上回る。「中國経済は全體的に、対外投資が大幅に増加する段階にきており、対外投資と外資導入の現在の比率は1対2だが、近い將來、この比率は1対1になるだろう」と、詹暁寧氏は話す。
また報告では、経済危機のFDI(外國直接投資)への影響は予想を下回ったとしている。FDIを含む投資予算は大幅に縮小したが、多國籍企業は海外支社への投資の大幅削減を行っていない。向こう數年の対外投資額の拡大においては、発展途上國の多國籍企業は先進國(特に歐州諸國)の多國籍企業に比べて楽観的だ。
『2010-2012年世界投資展望調査報告』は、UNCTADが世界の多國籍企業、投資促進機関、國際投資の専門家に対し行った年度調査をまとめた報告で、236社の世界の大手多國籍企業と116カ國の投資促進機関がUNCTADのアンケートに答えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月8日