ドイツ紙「ディ?ヴェルト」は先般、中國が鉄道超大國への脫皮に成功したと報じた。中國はハイテク列車の生産國となっただけでなく、世界の鉄道市場を急速に占領しつつある。中國は以前、ドイツの高速鉄道と磁気浮上式鉄道を輸入していたが、歐州の鉄道技術の支援のもとで、中國は合弁會社を通して先進技術をいち早く取り入れ、脅威的な速さで世界の鉄道市場への進出を果たした。
數年前、世界の鉄道3大企業はドイツのシーメンス、フランスのアルストン、カナダに本社を置くが生産拠點はドイツのボンバルディアだったが、今では中國も世界の先駆者になっている。ドイツの鉄道コンサルタント會社SCIの資料によると、売上高ではボンバルディアとアルストンが首位を維持しているが、3位は中國南車、4位は中國北車集団で、シーメンスは5位に順位を落としている。2005年から09年まで、西側の大手3社の売上高はわずか17%の伸びだったが、中國の大手2社は108%の伸びとなっている。
また文章で、中國の鉄道生産企業がハイテクでなく、大量の部品や簡単な製品の販売で市場を獲得していることが指摘された。たとえば、中國北車集団はサウジアラビアに鉄道車両を製造し、ベラルーシに牽引車を製造し、中國南車はチュニジアにディーゼル機関車を製造している。世界各國の鉄道プロジェクトの競売において、中國は資金面で非常に大きな優位性があり、落札が容易だ。西歐市場では中國はまだやや臆病になっているが、意欲は大いにある。21日にベルリンで開幕する國際鉄道技術専門見本市(イノトランス2010)に出展する中國企業は49社で、前回の3倍以上となっている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月21日