上海外國為替市場では、溫家寶総理のロシア訪問に合わせ、22日から人民元とルーブルとの取引がスタートした。ルーブルが同市場で取引されるのは、米ドル、ユーロ、日本円などに続いて7通貨目。これに先立ってロシアのMICEX証券取引所のバイスプレジデント、セルゲイ?サビツキー氏は、同取引所は來月半ばに、ルーブルと人民元の取引を開始することにしていると語っている。
中國社會科學院中央アジア研究所の孫壯志氏は、この決済方式は今の趨勢であり、金融危機以降のドル主導の単一通貨による決済方法の弊害の結果だと話す。
中國人民大學國際関係學院の寵中英教授は、この新しい決済方式は、國際貿易決済でのドル主導がもたらした不均衡を転換するのにプラスとなり、金融危機の再発防止につながると考えている。
両國間の協力取り決めにサインする溫家寶総理(左)とプーチン首相(右)
溫家寶総理とプーチン首相は同日、エネルギー協力を含む12件の協力取り決めにも署名した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月24日